米国株:ダウ4日続伸、物価や住宅統計好感-コカ・コーラ上昇

米株式市場ではダウ工業株30種平均が 4日続伸。過去最高値に近づいた。S&P500種株価指数は昨年9月以来の高 値を付けた。経済指標や企業決算が予想より良い内容になったことを好感し、 買いが続いた。

世界最大の清涼飲料メーカー、米コカ・コーラの株価は2004年6月以来 の高水準になった。17日発表した2007年1-3月期(第1四半期)決算が 13年ぶりの大幅な増収となり、純利益を押し上げたことが買いを誘った。米医 療機器・医薬品大手のジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は10日続 伸と、1990年1月以来最長の連続高。買収が効果を上げたことを好感した。 コカ・コーラとJ&Jが、構成するダウ平均やS&P500種株価指数を押し上 げた。

3月の消費者物価指数(CPI)は食品とエネルギーを除くコアベースで 市場予想を下回り、住宅着工件数は前月比で予想外に増加した。利上げを引き 起こすことなく景気が拡大を続けるとの見方につながり、投資家心理が一段と 明るくなった。今月に入り、株式相場はほぼ休止することなく上昇しており、 ダウ平均やS&P500種は2月の4年ぶりの大幅安から回復している。

フィデューシャリー・トラスト(ボストン)で100億ドルの資金を運用す るマイケル・マレーニー氏は「全般に現在は本当に良い投資環境にある。イン フレはある程度落ち着くとみている。そうなれば、金融政策が支援材料になる だろう」と述べた。

ダウ工業株30種平均は前日比52.58ドル(0.4%)高の12773.04ドル で終えた。一時は12790.02と、2月20日に付けた終値ベースの過去最高値 (12786.64ドル)を上回る場面もあった。ダウ平均は前日、15日のS&P 500種に続き、2月27日の世界同時株安以降の下げ分を取り戻していた。

S&P500種株価指数は前日比3.01ポイント(0.2%)上げて1471.48。 今月これまでの上昇率は3.6%となった。ナスダック総合指数は同1.38ポイ ント(0.1%)安の2516.95で終えた。

コアCPIは前月比0.1%上昇し、エコノミスト予想の0.2%を下回った。 CPIは燃料価格の反映し、0.6%上昇したものの、予想と一致した。

住宅着工件数は前月比0.8%増の年率151万8000戸。気温が平年を上回 ったうえ、住宅価格が落ち着いてきたため、需要が回復しつつある。

USグローバル・インベスターズで50億ドルの資産運用に携わるシニア トレーダー、マイケル・ナスト氏は「この暗い見通しの中で初めて光が差した と言える。しばらく続いている住宅市場の低迷がやや好転する可能性を示して いる」と述べた。

金利先物

フェデラルファンド(FF)金利先物相場は米連邦公開市場委員会(FO MC)が8月7日の定例会合でFF金利の誘導目標を5%に引き下げる可能性 を25%織り込んでいる。CPI発表前は17%だった。

3月の米鉱工業生産指数は前月比0.2%低下した。温暖な天候により、電 力需要が減った。

J&Jは2.4%高。2007年1-3月(第1四半期)決算は特別項目を除 く1株利益が1.16ドルとブルームバーグがまとめたアナリスト調査の平均予 想1.06ドルを上回った。

コカ・コーラ、EMC

コカ・コーラは2.6%高となった。ノーカロリーの「コカ・コーラ・ゼ ロ」が好調で、経費を除いたベースの1株利益56セントと、アナリスト予想 を3セント上回った。

ストレージ(外部記憶装置)最大手の米EMCは2004年1月以来の高水 準を付けた。17日に発表した2007年1-3月(第1四半期)決算は比較的新 しい製品群の需要が好調となり、前年同期比15%の増益となった。

ブルームバーグが集計したデータによると、S&P500種株価指数構成企 業の1-3月期決算は約70%がアナリスト予想を上回った。増益率は3.1%と、 1-3月期としては2002年以来の低い伸びとなった。

S&P500種構成企業の約17%が今週、決算を発表する。

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