【個別銘柄】銀行、カシオ、TOTO、半導体、商船三井、三菱重

株式市場の主な銘柄の動向は以下の通り。

銀行株:軒並み安。TOPIX銀行業指数は0.9%安の383.89ポイントで 取引を終了した。銀行株特有の悪材料は出ていないとみられているが、東京株 式相場が薄商いの中、先物主導で安くなったため、パッシブ運用者を中心に現 物株を売る動きが出た。いちよし投資顧問の秋野充成運用部長は、「日経平均 は9日に付けた世界同時株安後の戻り高値1万7747円を朝方に更新したこと で、ひとまず達成感が出た」と述べていた。

カシオ計算機(6952):90円(3.5%)安の2490円。デジタルカメラや電子 辞書などが好調で2008年3月期も2けたの増益を継続できるとみられている が、株価指標面で割安感がないとの声が出て買いが限定されている。この日は、 デバイス事業が不透明として、ゴールドマン・サックス証券が投資判断を従来 の「買い」から「中立」に1段階引き下げたこともあり、売りが優勢となった。

TOTO(5332):10円(0.9%)安の1141円と反落。同社製の「ウォッ シュレット」一体型便器の一部で発火事故があったことが16日に明らかにな った。無料点検・修理の対象は18万559台に及ぶため、関連費用がいくらに なるか読めず、業績下振れを懸念した売りが先行した。

半導体製造装置大手:軒並み高。半導体メーカーが積極的な設備投資姿勢 を継続、関連銘柄の株価が短期的に調整することはあっても、大崩れはしない と見られた。野村証券は16日付で、07年度の半導体製造装置出荷額の予想成 長率を11%から12%に引き上げ。東京エレクトロン(8035)が310円(3.6%)高 の8880円、大日本スクリーン(7735)が33円(3.3%)高の1030円。

商船三井(9104):33円(2.4%)高の1437円。鉄鋼原料輸送のばら積み 船事業が順調で、07年3月期業績は会社計画を上回ったもよう。アジア発北米 コンテナ船の運賃改善や前提為替レートを実態に合わせれば、さらなる利益増 大が可能とみられた。UBS証券では1ドル=120円、バンカー価格319ドル を前提に、08年3月期の連結経常利益が2050億円になると予想している。

三菱重工業(7011):6円(0.8%)高の771円。地球温暖化防止のため、 二酸化炭素排出量の少ない石炭ガス化発電所の建設が米国で増加している。三 菱重は発電性能などで優位性があるため、米国の複数の電力会社と交渉を行っ ているとの観測が広がり、収益貢献期待が高まった。

アルバック(6728):360円(10%)高の3920円。ゴールドマン・サック ス証券は17日付でアルバックの投資判断を「中立」から「買い」に引き上げ た。液晶パネルメーカーが夏以降に設備投資を積極化すると予想、アルバック の受注トレンドも回復する可能性が高いとみた。目標株価は4500円。

日本高純度化学(4973):4万円(9.0%)高の48万7000円で終了。一 時はストップ高まで買い進まれる場面もあった。17日付の日本経済新聞朝刊は、 07年3月期の配当金を5500円にする公算が大きいと報道。株式分割等を考慮 すると実質1500円の増配になるとした。08年3月期は6000円になるとしてい る。会社側は同報道を受け、「当社からの正式発表ではない」とコメント。4 月20日に決算発表を行うとした。

ネクシィーズ(4346):520円(9.5%)安の4980円。一時4850円まで下 げ、株式分割考慮後の上場来安値を更新。過年度に受け取った「Yahoo!BB」の 販売手数料に返戻が発生、特別損失を計上する。07年9月期の連結最終赤字が 18億円に悪化するとしたため、これまで信用取引などを通じて買っていた向き から処分売りが出た。

ベスト電器(8175):9円(1.3%)安の671円。パソコンなどの販売不 調で07年2月期の連結経常利益は前の期比23%減の23億5000万円にとどま る見通し。従来予想は33億円だったため29%の下振れとなる。資本業務提携 した「さくらや」の新規出店コストなどが増加したうえ、台湾や香港など海外 の不採算店の見直しや活性化投資による収益改善効果が予想を下回った。

日本金銭機械(6418):20円(1.6%)高の1246円。2月末以降は25日移 動平均線に上値を抑えられている。経費削減などで07年3月期の連結経常利 益は会社側の前回予想を5.4%上回る見通しになったが、国内遊技場向け、海 外カジノ向けとも事業環境は厳しく、第3の柱を打ち出せるかどうか見極めた いとの声も出て、様子見する向きが多い。

日立ソフトウェアエンジニアリング(9694):3.0%高の2720円。前日発 表の07年3月期の業績予想修正で、金融機関向け組み込みソフトが好調に推 移していることを確認、同社を取り巻く収益環境も良好だと分かった。08年3 月期も、好調が維持できるとみた向きから買いが入った。

ニッタ(5186):商いを伴って急上昇し、終値は130円(5.4%)高の2560 円に。一時は2610円まで買われ、上場来高値を更新した。製造業の設備投資 拡大を受けて、主力の伝動ベルトが伸びているほか、自動車用樹脂チューブや CMPパッド(化学的機械研磨)なども継続的に成長していくとみられ、業容 拡大期待が高まっている。この日は三菱UFJ証券が投資判断「1(強い買い 推奨)」で新たにカバーを開始したこともあり、上げに拍車がかかった。

日本空港ビルデング(9706):一時は1992円まで買い進まれ、52週高値を 更新、時価総額も2000億円を突破した。不動産セクターでは15位、小売りセ クターでは21位に相当する評価。大型連休(ゴールデンウィーク:GW)時 に空港利用者が増加するとの観測が強まっており、同社免税店の売り上げも伸 びるとみられた。終値は2円(0.1%)高の1953円。

ジャパンフーズ(2599):31円(2.4%)高の1335円。暖冬などによって冬 場でも飲料商品の生産が好調に推移したほか、コスト削減が奏功し、2007年3 月期は想定を上回る利益が出せたもよう。安定した業績の伸びを評価した買い が膨らんだ。

日本電技(1723):30円(4.1%)高の756円。一時10%近く上昇し、06 年7月25日以来の高値となった。国内企業の設備投資意欲の高まりを背景に、 オフィスビルの空調自動制御システムの需要が予想以上に増えていることから、 業績の先行きに対する安心感が高まった。

東洋ゴム工業(5105):終値は1円(0.2%)高の507円。同社の筆頭株主 として大量保有するスパークス・アセット・マネジメントが、発行済み株式総 数の22%超まで買い増したことが大量保有報告書で明らかになった。保有目的 には、状況に応じて経営陣に重要提案行為を行うとしており、企業価値の向上 を図る施策が会社側とスパークス間の協議の中で出てくるとの期待が広がった。

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