米インテル1-3月:減収に歯止めか、新製品で顧客奪回-17日発表

半導体最大手、米インテルの2007年1-3 月(第1四半期)は、新製品投入の効果で同業の米アドバンスト・マイクロ・ デバイシズ(AMD)から顧客を奪回し、減収に歯止めがかかったと見込まれ る。インテルは17日の米市場通常取引終了後に、決算を発表する。

ブルームバーグ・ニュースがまとめたアナリスト27人の予想では、第1四 半期の売上高は5四半期ぶりに増加した見込み。売上高は前年同期に比べ1% 弱の増加で、89億6000万ドルとなったと見込まれる。価格競争が重しとなり、 純利益は3%減の13億ドル(1株当たり22セント)と予想されている。予想 通りならば1年余りで最小の減益率となる。

ポール・オッテリーニ最高経営責任者(CEO)は06年7月に、コンピュ ーター用プロセッサー(MPU、超小型演算処理装置)の新製品「コア2デュ オ」を投入した。新製品が、11年で最悪の市場シェア低迷からの回復につなが った可能性がある。AMDは過去2年で奪ったシェアの維持を目指し、値引き で対抗。今年半ばには新製品も予定している。

J&Wセリグマン(ニューヨーク)のアナリスト、サンギース・ペルリ氏 は「当面はインテルが優位で、AMDは苦戦を強いられるだろう」と話した。 また、「MPUの値引き合戦は当分続く」との見通しを示した。

インテル株の16日終値は20.69ドル。年初来では2.2%上昇している。

JPモルガン・チェースのアナリスト、クリストファー・デーンリー氏は、 インテルが第1四半期にシェアを78%と、前四半期の75%から拡大させたと見 積もっている。AMDが米ヒューレット・パッカードやデルなど大手パソコン メーカーに食い込んだ一方で、インテルは無ブランドのパソコンへの採用でシ ェアを伸ばしたと同氏は指摘した。

インテルは1月時点に、第1四半期売上高は87億-93億ドルとの見通しを 示していた。粗利益率は49%を見込んでいる。

ファースト・アルバニーのガス・リチャード氏などアナリストは、粗利益 率目標の達成は難しいとみている。同氏は11日付のリポートで、シェア拡大を 狙う値引きで、粗利益率は目標に届かない公算があるとの見方を示した。アナ リストらは、シェア拡大の代償としての値引きの影響を懸念している。AMD は先週、値引きと販売減で第1四半期が前年同期比8%減収となったことを明 らかにした。

06年10-12月(第4四半期)末のインテルの在庫は78.9日分と、過去10 年の平均(62日分)を上回っていた。ファースト・ソース・バンクのポートフ ォリオマネジャー、マイケル・シニック氏は、インテルが需要の低迷期に当た る第1、2四半期に過剰在庫を償却する可能性があるとみている。

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