鉄鉱石価格:2012年まで上昇か、中国の需要で-クレディ・スイス

クレディ・スイス・グループは、鉄鉱石 価格が2013年まで下落に転じることはないとの見通しを示した。ブラジルの バレ・ド・リオドセ(CVRD)など鉱山会社の生産が中国の鉄鋼メーカーの 需要に対応できないことを理由として挙げている。鉄鉱石価格は過去5年間上 昇し、最高水準となっている。

クレディ・スイスのアナリスト、ロジャー・ダウニー氏とアイバン・ファ デル氏は13日付リポートで、鉄鉱石価格が2008年に10%、09年に3.2%、そ れぞれ上昇するとの見方を示した。また、2013年には7%下落すると予想。そ れまでの間、鉄鉱石価格は過去最高水準を維持するとみている。

中国では経済成長により自動車や建築物、電気製品の製造が加速しており、 03年には日本を抜いて世界最大の鉄鉱石輸入国となった。鉄鉱石価格が最高水 準に達したことから、CVRDや英豪系リオ・ティント・グループ、豪BHP ビリトンの利益は過去最高となり、各社とも生産増強に向け数十億ドルを投資 している。

ダウニーとファデルの両氏は「鉱山メジャーがこれまでに発表したプロジ ェクトでは需要に十分対応できないだろう。メジャーによるさらなる生産増強 や新規企業による参入も予想される」と指摘。「2010年以降も鉄鉱石需要の伸 びは続くとみられる」との見方を示した。

また、リポートは、新規の生産能力増強によるコスト高を理由に、長期的 な鉄鉱石価格が1トン当たり40ドルまで上昇すると予想している。世界最大 の鉄鉱石輸出企業であるCVRDの07年度の鉄鉱石価格は前年比で9.5%上昇 し、44.47ドルとなった。

アナリストらは、中国の鉄鋼メーカーの鉄鉱石需要は2010年までに2億 6000万-2億7000万トン増加すると予想。一方、ブラジルのMMXミネラカ オ・エ・メタリコスなどが手掛ける新規プロジェクトによる生産の増加は1億 9000万トンにとどまるとみている。

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