あおぞら銀:LBO融資増やす方針、サーベラスとの関係生かす(2)

あおぞら銀行は、筆頭株主であるサーベラ ス・キャピタル・マネジメントなどの投資会社への融資を増やす計画だ。企業 買収用の資金需要拡大の機会を生かすことを目指す。

レバレッジドバイアウト(LBO)向け融資は通常、買収対象企業の資産 が担保となる。あおぞら銀のデービッド・ハケット最高財務責任者(CFO) はインタビューで、日本におけるこのような融資の市場は「発展途上にあり、 当行はその先陣を務めたい」と語った。

あおぞら銀は世界での企業買収に絡む業務獲得を目指し、バンカーを採用 して海外部門拡大を進めている。モルガン・スタンレー証券の鮫島豊喜アナリ ストは「M&Aが増加基調にあるので、レバレッジド・ローンに注目している のだろう。同行にとっては、サーベラスとの関係が生かされる分野でもある」 と話した。また「規模の面で大手行とは全く比較にならないあおぞら銀は、ニ ッチを狙い、独自のポジションを探している」と指摘した。

サーベラスはあおぞら銀株37%を保有している。ハケットCFOは「サー ベラス関連の案件でファイナンスを提供する機会があった」と述べた。具体的 な例は挙げなかった。同CFOは、LBO融資は向こう3年に年10%以上拡大 すると予想している。

ハケットCFOによると、サーベラスはあおぞら銀のヘッジファンド投資 拡大にも力を貸した。2006年12月末時点で、あおぞら銀は資産の3%に相当す る1700億円を48のヘッジファンドに投資していた。ヘッジファンド投資は「優 れた収入源だし、現在の水準は心地よい」と同CFOは述べた。06年12月まで の9カ月で、あおぞら銀のヘッジファンド投資の収益は年率平均9.15%だった。

あおぞら銀株は新規株式公開(IPO)後の上場初日に12%下落した。今 月12日終値は444円と、優先株を購入した政府が早期買い戻しに応じる水準を 約10%下回る。ハケットCFOは「過剰流動性を吸収するため、優先株を償還 したい」と話した。政府がこれに応じる水準は488円前後だという。

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