【個別銘柄】ファミリM、武田、カプコン、ソニー、キャビン、ラック

株式市場の主な銘柄の動向は以下の通り。

ファミリーマート(8028):終値は0.6%安の3280円。一時は前日比130 円(3.9%)安の3170円を付け、2月19日以来の低水準に落ち込んだ。過剰店 舗状況が続く中、新店の平均日販(1店あたり1日販売額)が低下していく傾 向が業界全体に広がっている。ファミリMの場合、今期中に550店の開店を計 画している上、システム投資もかさむため、08年2月期についても営業減益と なるリスクが意識された。

武田薬品工業(4502):変わらずの7900円。一時は1%高の7980円に。 主力の糖尿病治療薬「アクトス」が国内外で高い伸びを示している上、円安に よる海外収益のかさ上げもあり、2007年3月期の連結業績が会社予想を上回っ たとみる向きが多い。今後も安定的に成長ができるとみられ、買いが入った。

カプコン(9697):1.3%安の1814円。ゲームソフト販売の好調や、円 安・ドル高による為替差益発生などを受け、07年3月期の連結業績が会社計画 を上回ったもようと、12日付の日本経済新聞朝刊が報道。これを評価した投資 家の買いを誘った。

ソニー(6758):1.3%安の6340円。超薄型パネルの有機EL(エレクト ロ・ルミネッセンス)を使った11型のテレビを年内に発売することが明らか になり、次世代ディスプレー市場での将来性が期待された。ただし、現在は量 産が困難とされていることから、収益に与える短期的な影響は限定的との見方 から小幅な反応にとどまっている。日経平均の時価総額ウエートで上位14番 目に位置するため、相場全般の下げも手伝ってその後はマイナス圏に沈んだ。

キャビン(8164):6.5%安の533円と東証1部下落率ランキング2位。 暖冬の影響で販売が伸び悩み、07年2月期の経常利益が前の期比37%減に落 ち込んだ。今期の回復も鈍い見通しを立てたことから、足元の利益と比較して 割高感が強い株価水準を容認できなくなりつつある。

太陽誘電(6976):4.2%安の2510円と急落。東証1部下落率で6位。ユ ーロ円建て転換社債型新株予約権付社債(CB)を200億円発行すると11日 に発表し、1株利益の希薄化や設備増強を通じた将来的な製品需給軟化への懸 念が優勢となった。キャッシュリッチ企業とされているだけに、資金調達が驚 きと受け止められた一面もあった。

ラック(4359):17%高の9万5000円。ジャスダックで上昇率トップ。 企業の情報システムへの侵入を監視するセキュリティー事業の受注が伸びるな どとして、07年6月中間期の業績予想を増額修正したことが買い材料視された。 値幅制限のないマーケットメイク銘柄であるため、短期の値幅取り狙いの買い が入りやすいことも後押ししている。一時28%高の10万4000円まで上昇。こ の日の売買高は3567株に達し、約2カ月半ぶりの高水準に膨らんだ。

ウィズ(7835):17%安の19万7000円とストップ安比例配分で終了。携 帯型電子ペット育成ゲームのたまごっちの販売が落ち込んだことで、今期業績 予想を下方修正した。予想以上に大幅な減額修正だったことから、収益回復に 時間がかかるとの見方が広がった。

DCMJAPANホールディングス(3050):8.1%高の1184円。東証1 部上昇率ランキングで3位。カーマ、ダイキ、ホーマックのホームセンター3 社が06年9月1日に共同株式移転で持ち株会社を設立。統合は着実に進んで おり、今後の業績成長が見込めることを考慮すれば、足元の株価水準はPER (株価収益率)での割安感が強いとの見方が、アナリストの間から出た。

チヨダ(8185):1.7%安の2820円。この日正午に、07年2月期業績の下 方修正を発表した。暖冬と雪不足でシーズン商品が低迷した上、価格競争が激 化しており、今後の収益環境の厳しさに対する懸念が高まった。

サンシティ(8910):5.2%高の7万5300円。一時は12%高の8万200円 まで買い進まれ、およそ5カ月ぶりの高値水準に戻した。東北地方を中心にマ ンションの引き渡しが好調に推移しているほか、後ずれしていた不動産流動化 案件の成約も見込まれるため、2007年12月期の最高益更新が確実視されてい る。業績好調を評価した買いが入った。

山九(9065):3.6%高の663円。みずほ証券が投資判断をホールドから 買いに引き上げたことで、買い安心感につながった。

西華産業(8061):0.9%安の459円。一時は前日比2.6%高の475円まで 上昇し、1997年1月6日以来、約10年3カ月ぶりの高値圏に回復。環境・新 エネルギー関連株が投資テーマとしてクローズアップされるなか、太陽光発電 の受注を伸ばしていることが評価されたようだ。加えて原子力発電関連銘柄の 代表格とみなされている三菱重工業の機械卸売りを手掛けていることも、株価 の先高観醸成の一助となった。

J-オイルミルズ(2613):4.2%安の436円。東証1部の下落率ランキ ングで7位。海外原料相場の高騰や円安・ドル高によるコスト上昇が響き、07 年3月期の連結純利益がこれまでの増益予想から一転して減益となったことで、 失望売りが膨らんだ。

ホギメディカル(3593):0.2%高の5730円と4営業日続伸。一時は前日 比80円(1.4%)高の5800円を付け、2月27日以来、1カ月半ぶりの高値水 準に戻した。高齢化に伴い各種手術を受ける患者が増えており、同社の主力キ ット製品「オペラマスター」の販売増加で今後も増益基調が続くとの期待が広 がった。

エイチアイ(3846):69万円で取引終了。ジャスダック市場にきょう新規 上場した。公募価格27万円に対して初値は29万円(2.1倍)高の56万円。そ の後は60万円台での値動きとなった。国内外での3次元ソフトの将来性を評 価した買いが先行した。

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