ファミリM株が大幅安、市場飽和の中で出店負担重し-連続減益リスク

コンビニエンスストア業界3位のファミ リーマートの株価が大幅安。一時は前日比130円(3.9%)安の3170円を付け、 2月19日以来の低水準に落ち込んだ。過剰店舗状況が続く中、新店の平均日 販(1店あたり1日販売額)が低下していく傾向が業界全体に広がっている。 ファミリMの場合、今期中に550店の開店を計画している上、システム投資も かさむため、08年2月期についても営業減益となるリスクが意識された。

三菱UFJ証券は11日付で、ファミリMの投資判断を「2(買い)」か ら「4(売り)」に2段階格下げした。08年2月期の連結営業利益が前期比

3.7%減の285億円にとどまり、会社計画(303億円:2.3%増)に届かないと 見込んだことが主な背景。

担当アナリストの金森淳一氏は投資家向けリポートで、「低成長期に突入、 バリュエーションの調整が必要」と指摘、同証券による08年2月期予想をベ ースにした株価収益率(PER)22倍ではファンダメンタルズ上、説明できる 水準にはないとした。

成長産業の時代去る

ファミリMが11日の午後に公表した2007年2月期の連結決算によると、 本業のもうけを示す営業利益は前の期比9.3%減の296億円で、会社計画を37 億円下回った。既存店売上高が同1.4%減と低迷したほか、粗利益率も0.18ポ イントの改善にとどまり、目標としていた0.58ポイントの改善には0.4ポイ ント及ばなかった。新店日販は40万6000円で、2期連続の低下となった。

コンビニが成長産業と認識されていた時代は去り、現在はむしろ「市場の 飽和感がある上、顧客のニーズに合った店づくりができていない」(サークル Kサンクスの土方清社長)状況。ファミリMの上田準二社長は11日の決算会 見で、加盟店主の獲得に苦慮していることを認めたほか、賃料の高騰などで 「首都圏での出店が遅れている」と語った。このため今期は、西武鉄道の駅構 内に出すなど大量出店ができる法人契約を拡充させるとしている。

ファミリMの株価は03年2月27日に2番底とみられる1768円を付けた 後、06年1月5日の4210円まで緩やかに上昇した。しかし、その後半年間で 3割調整、06年6月以降は3000円から3500円の価格帯でレンジ取引となって いた。この日の下げで、投資家の売買コストの平均を示唆する、25日(短中 期)、75日(中長期)、200日(長期)移動平均線をそれぞれ下回った。

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