松坂VSイチロー:初対決は投ゴロに-魔球「ジャイロ」に市場注目(6)

ボストン・レッドソックスの松坂大輔投手 (26)は米東部時間11日(日本時間12日)、地元ボストンのフェンウェイ・ パークでイチロー外野手(33)や城島健司捕手が所属するシアトル・マリナー ズ戦に先発した。イチローとのメジャーリーグ初対決では、初打席で投ゴロに 討ち取ったのを含め、4打数ノーヒットと完全に抑え込んだ。松坂は7回で降 板、試合は3-0でマリナーズが勝利した。

松坂はRソックス本拠地フェンウェイ・パークのマウンドに公式戦として 初めて立った。観客がほぼ総立ちになるなか松坂は、第1球目に変化球を投じ、 イチローが見送りストライク。イチローは6球目を引っ掛けた。2回目の対決 となった3回表は中飛、その後は空振り三振、二ゴロに討ち取った。試合の模 様はNHKが中継した。松坂は7回103球で降板、被安打8、失点3で負け投 手となった。奪三振は4。成績は1勝1敗。

松坂は試合後のNHKとのインタビューで、イチローとの対決について「ス トレートを狙ってくるのはわかっていたので、有利に進めるためストライクを 取ることを選択した」と説明。さらに「相手投手が良かったので、最少失点に 抑えたかったが、悪いなりにゲームを作れたので、こうした投球を続けていけ ば結果は付いてくると思う」と次回以降の登板への抱負を述べた。

イチローは試合前松坂について、「自分の眠っている潜在的なものを覚ま してくれるかもしれない。アメリカに来て日本人からそれを受けるのはいいこ とで、反対もそうでありたい」と述べた。

2人は06年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本 を初優勝に導いた立役者。日本での通算対戦成績は2割3分5厘(34打数8安 打)、初対決では三振に仕留めていた(大リーグサイトによる)。

大リーグデビューとなった5日のカンザスシティー・ロイヤルズ戦で松坂 は初勝利を飾っていた。これに対してイチローは10日のRソックス戦(14-3 でRソックス勝ち)で3打数3三振と不振、途中交代していた。

この日の試合で城島も7番で先発出場、2回の松坂との初対決でレフト前 に二塁打、6回にも二塁打を放った。NHKによると、この日の同球場の観客 は3万6630人に上り、第2次大戦後2番目に多い動員数だった。

魔球「ジャイロ」に市場も関心

松坂とイチローの初対決には金融市場も注目。ソシエテ・ジェネラル銀行 顧客為替本部の斉藤裕司ヴァイスプレジデントは「話題であり、マーケットで も見る人は多いと思う、今はワンセグ携帯などで見れる」と語り、「松坂のジ ャイロボール対サムライ・イチローの対決」に市場での関心も高いと述べた。

ジャイロボールは松坂が投げるとされる「魔球」。松坂に初の本塁打を浴 びせたロイヤルズのデービッド・デヘスス外野手は「打ったのはジャイロボー ル」などと冗談を語っていた。

東京工業品取引所の早川一成・常務理事も「日本のスター選手たちが活躍 し、大リーグを盛り上げているのはうれしい」と述べた。そのうえで、米国に 引き離されている日本の先物業界も、あやかって米国のスタープレーヤーを呼 べば盛り上がるかもしれないと語った。

松坂とニューヨーク・ヤンキースの松井秀喜外野手をスーパードライのコマー シャル(CM)に起用しているアサヒビールは11日、「松坂投手の登板に合わせ今 後、スタジアムに広告を打つことを検討している」(中原康博・広報部プロデュー サー)ことを明らかにした。

スポーツドリンクのCMに松坂を起用している日本コカ・コーラは11日、「日 本球界ナンバー1に安住せず世界を目指すパワーと情熱がある松坂投手で、飲用タ ーゲット層を広げる」(広報担当の森野まき氏)などとコメントした。

--共同取材 東京 堤紀子、後藤浩祐、小宮弘子、宋泰允 Editor :Okubo

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