マリオットなど欧米ホテルチェーン、中国やインドで新設ラッシュ

上海を3月に訪れたセールスマン、ワン・ ジヨンさん(36)と妻は、数ある新築ホテルの一つ「コートヤード・バイ・マリ オット」に宿泊した。山西省からきたジヨンさんはホテルでの取材に応じ、「3 つ星や4つ星のホテルは懐の範囲内で気軽に使いやすい」と話す。金融機関が密 集する地区に立つこのホテルで、1部屋1泊900元(約1万3850円)を支払っ た。

2000年以降、コートヤードをはじめ上海だけで35以上のホテルが開業した。 米マリオット・インターナショナルやウィンダム・ワールドワイドといったホテ ルチェーンは、人々の豊かさ向上と旅行増加の波に乗ってアジアでの部屋数を倍 増させようとしており、既に1万2000のホテルがひしめく中国での事業拡大も その一環だ。

ウィンダムのスティーブン・ホームズ最高経営責任者(CEO)は3月、商 談のためインドに5日間出張した。同CEOはインタビューで「経済は急成長し、 中流階級とインフラ投資が拡大して、大きな機会がある市場になっている」と述 べた。

ホテル業界では、中国とインドはアジア市場でも最も魅力的とされている。 昨年10-12月(第4四半期)の中国の国内総生産(GDP)成長率は10.4%に なり、主要国の経済成長としては最高だった。インドは8.6%で2位だ。

ブランド浸透目指す

米コンサルティング会社ロッジング・エコノメトリクスのパトリック・フォ ード社長は「国際的なホテル大手は皆、これらの市場でのブランド浸透を望んで いる」と指摘する。同社の推計では業界全体として中国で481、インドで198の ホテルが建設または計画中。昨年9月の時点では、それぞれ316、161だった。

ウィンダムはインドで11のフランチャイズを展開しており、今後10の「ラ マダ・イン」を開くことで合意している。中国では「デイズ・イン」や「スーパ ー8」「ハワード・ジョンソン」のブランドで現在84のホテルを運営するが、 来年「スーパー8」を倍増させ、90近くにする計画。

「リッツ・カールトン」や「ルネッサンス」などのチェーンを展開するマリ オットは、中国とインドで現在39ホテルを運営しているのに加え、27ホテルの 設置を計画中。ヒルトン・ホテルズも両国内で13あるフルサービスのホテルの 倍増を計画している。インドでは合弁事業を通じて75カ所にホテルを開設する 予定で、中国でも低めの価格のブランド「ヒルトン・ガーデン・インズ」を25 カ所に開設する。

英インターコンチネンタル・ホテルズ・グループも、向こう1年10カ月で 中国国内の「ホリデイイン」を倍増させ、125にする計画を示している。

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