【個別銘柄】機械、ユニー、エルピダ、レンゴ、JR東日本、OMC

株式市場の主な銘柄の動向は以下の通り。

機械株:TOPIX機械業指数は同0.1%安の1537.92ポイントで、構成 銘柄122のうち6割が前日終値を下回った。朝方公表の機械受注統計が事前の 市場予想を下回ったことで、輸出依存で拡大してきた製造業の設備投資にも陰 りが出ていると受け止められた。荏原製作所(6361)が26円(3.9%)安の645 円、森精機(6141)が115円(3.7%)安の2995円、SMC(6273)が同90円 (0.6%)安の1万5980円。

ユニー(8270):51円(3.3%)安の1482円。一時は1454円まで下げ、06 年12月半ば以来の低水準に落ち込んだ。コンビニエンスストアや呉服専門店 など子会社群の業績が低迷、グループの収益成長性が鈍っているとの見方が多 い。08年2月期の連結営業利益は前期比横ばい圏にとどまり、会社計画を4% 下回るとの声も出て、売りが優勢となった。三菱UFJ証券は同社の投資判断 を「2(買い)」から「4(売り)」に2段階格下げ。

エルピーダメモリ(6665):110円(2.2%)安の4890円と続落。10日に07 年3月期業績予想を増額修正、経常損益は630億円の黒字になりそうだと公表 したものの、07年1-3月期の営業利益は予想を下回ったとの声がアナリスト の間から出た。有力な需要先であるパソコンは今後、不需要期に入っていくと され、先行きを警戒した売りが優勢となった。

レンゴー(3941):17円(2.5%)安の675円と続落。高い経済成長を背 景に中国で段ボール需要が急増、段ボールの主要原料であるダンボール古紙価 格の先高見通しが利益の圧迫要因になると懸念された。クレディ・スイス証券 の薄井太アナリストは、「中国大手2社の大規模投資だけで、今後2年はレン ゴー1社の年間消費量を上回る新たな需要がそれぞれ発生する」と分析、日本 のダンボール古紙価格が上昇していくとの見解を示す。

クラリオン(6796):終値は5.2%安の184円で、東証1部の下落率ラン キングで4位。07年3月期の業績予想を10日に下方修正し、投資家の失望売 りを誘った。国内の自動車販売が伸び悩み、車載機器のOEM(相手先ブラン ドによる生産)供給が低迷したことなどから、最終損益は02年3月期以来、 5期ぶりの赤字に転落する。

東日本旅客鉄道(JR東日本:9020):急騰。一時は06年6月16日以来 の上昇率となる4.7%高まで買い進まれた。この日の高値97万4000円は上場 来高値。オフィスビルの開発や駅ビル、駅ナカビジネスの展開が今後株価に織 り込まれることへの期待感が高まっている。ゴールドマン・サックス証券の杉 村康晴アナリストは10日付で、JR3社のカバーを開始。JR東を「買い」 とした。終値は4万1000円(4.4%)高の97万1000円。

オーエムシー(OMC)カード(8258):37円(3.9%)高の986円。一時は 1020円を付け、今年1月23日以来、約3カ月ぶりに大台を回復した。同社の 発行済み株式総数の約52%を保有する親会社ダイエー(8263)がOMCカード 株式31.8%を6月にも売却することが明らかになったと、11日付の日本経済 新聞朝刊が報道。経営再建中にあるダイエーの影響力が薄れることで、今後の 顧客基盤の拡大が見込めると期待された。

TDK(6762):190円(1.8%)高の1万670円。一部報道で前期業績が 計画を上回ったとの観測が広がり、電子部品の旺盛な需要を背景に今期も業績 を伸ばすとの見方が強まった。11日付の日本経済新聞はTDKの07年3月期 連結純利益が前の期比45%増の640億円前後と、会社側予想を約10億円上回 る見通しだと報道した。デジタル家電や携帯電話向けに電子部品の販売が好調 なうえ、欧米での金利上昇に伴う受取利息の増加も寄与したという。

東京エレクトロン(8035):10円(0.1%)高の8740円。10日に発表し た07年1-3月期の半導体・液晶製造装置の受注高が過去最高水準に膨らん だことが評価された。市場では、4-6月に受注はいったん弱含むが、年後半 には増加傾向に戻るとの見方も出ており、投資家の安心感を誘った。

マルマエ(6264):ストップ高水準に相当する5万円(11%)高の52万 3000円で終了。差し引き461株の買い注文を残した。同社が昼休み中に発表し た中期事業計画(改訂版)で、2010年8月期の経常利益の目標値を今期予想比

3.8倍の10億円と掲げた。液晶・半導体製造装置分野での生産増強に加え、新 規分野への進出などを計画、強気な経営姿勢を評価する動きが強まった。

レナウン(3606):62円(5.6%)高の1178円。特別損失の計上で前期最 終損失の赤字幅は広がることになったものの、販売管理費の削減や売上利益率 の改善が明確になってきており、今後は利益の出やすい体質になっていくと期 待された。

ディー・エヌ・エー(DeNA:2432):3万1000円(8.5%)高の39万 8000円。ゲームやSNSサービスを行う携帯電話向け「モバゲータウン」のユ ーザー数が急激に伸びており、携帯電話サイトの月間閲覧数は最大となってい る。広告収入の拡大に伴って、収益拡大期待が強まった。

ケーヨー(8168):終値は5円(0.6%)高の873円。一時878円まで上 昇し、06年11月初旬以来の高値水準に回復した。独自企画商品の開発に取り 組み、粗利益率改善を図っている。海外生産の拡充などで、一段の仕入れコス トの低減にも取り組んでおり、今後も増益基調を保てるとみられた。一目均衡 表チャート(日足)を見ると、終値を26日前にずらした「遅行スパン」が当 時の日々線を下から上抜けるなど「買いシグナル」が点灯。

オオゼキ(7617):30円(0.9%)安の3190円。前日終値の3220円を挟ん で1%内外での変動に終始した。2月中旬以降、上値を切り下げる動きが続い てきたが、昨年来安値圏となる3200円付近で底値を固める展開となってきた。 店舗別販売コンクールの実施などで、従業員の活性化を図っている。既存店売 上高が足元改善しつつある上、鮮魚部門を中心に粗利益率も向上、2008年2月 期は増収増益を実現する見通しだ。会社側予想は慎重との見方も出ていた。

高島屋(8233):26円(1.8%)高の1490円。新宿店の改装効果などで08 年2月期は会社計画を上回る収益拡大が見込まれるとして、買いが先行した。 UBS証券の山手剛人アナリストは、「今期のポイント費用は会社計画に比べ て10-15億円低下する可能性があるほか、新宿店の家賃減額の追加決定分3 億円も予算に入っていない」と説明、会社計画は慎重だと述べていた。

GCA(2126):8万4000円(10%)高の89万8000円。ブルームバー グ・ニュースが11日までにまとめた2007年第1四半期(1-3月)の日本企 業が関わるM&A(吸収・合併)の助言ランキング(通称:リーグテーブル) で、GCAが1位となった。金融機関以外のブティックが首位になるのは初め て。GCAは米シティグループによる日興コーディアル・グループの買収に絡 むなど6件でフィナンシャル・アドバイザーを務め、案件総額2兆6000億円 を手掛けた。

HOYA(7741)は20円(0.5%)安の4070円、ペンタックス(7750)は 8円(1%)高の777円で終了。ゴールドマン・サックス証券の堀江伸アナリ ストは11日付の投資家向けメモで、「2社の統合は経済的に合理的。成功す れば2-3年のスパンでは両社の業績にプラス」と再強調。7日付でHOYA がペンタックス側にTOBの申し入れを行っていたことについて、「統合に向 けて1歩前進」とした。

東芝(6502):10円(1.1%)安の876円。4月12日の取引終了後に経営説 明会を行う。ゴールドマン・サックス証券の松橋郁夫アナリストは11日付の 投資家向けメモで、会社側が半導体損益の見方や税制改正を受けた減価償却費 の取扱いが不透明だとして、2008年3月期(07年度)の具体的な計画値に言 及しない可能性もあると予想。同説明会が「利益確定売りの契機となる可能性 もある」とした。ただ、投資判断「買い」は継続、NAND型半導体メモリー の市況が1-3月に底入れし、今後1年半-2年は安定期とみる。

日本電気硝子(5214):55円(2.7%)高の2130円。一時は2150円まで上 昇し、52週高値を更新。世界的に薄型テレビの需要が高まっていることを受け て、ガラスメーカーの株価も年明け以降上昇基調を保っている。この日は液晶 テレビで世界2位のLGフィリップスLCDが、4-6月(第2四半期)から 収益改善が本格化するとの見通しを示し、日電硝の業績に対する不安も後退し た。旭硝子(5201)は24円(1.4%)高の1739円で終了。

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