ボラティリティー・ショックで「円急騰」も‐IMF金融報告書

国際通貨基金(IMF)は、10日発表 した世界金融の安定に関する報告書で、あらゆる資産クラスのボラティリティ ーは上昇するリスクがあり、これがキャリートレードの手じまいや円の「急 騰」を招く可能性があると指摘した。

10日の外国為替市場で円はユーロに対して最安値を記録した。投資家の 間では、欧州中央銀行(ECB)が利上げを決定する可能性があるのに対し、 日本銀行は向こう数カ月間、金利を据え置くとの見方が広がっている。投資家 は低金利の円で資金を調達し、高金利通貨で資産運用するキャリートレードを 行ってきた。

IMFは同報告書で、「ボラティリティーのショックはキャリートレード の急速な手じまいにつながる可能性がある」と指摘した。

対ユーロでの円は一時、160円10銭の最安値を記録。投資家はECBが 現在3.75%に設定されている金利を数カ月以内に引き上げると予想している。 一方、日銀は10日、金利据え置きを発表した。

同報告書は、「総じて金融市場のボラティリティーは引き続き、極めて低 い水準にあり、リスクスプレッドも縮小している。投資家は下方リスクに十分 な重きを置いていない可能性があり、低リスクという要素を金融市場の展望に おいてより不変的な存在だと仮定している可能性がある」と記述した。

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