宝HD株が52週高値、バイオの収益改善を評価-酒類でも強さを発揮

酒類・バイオ大手、宝ホールディングスの 株価が2006年7月以降の上昇基調を保っている。この日は一時、前週末比18 円(2.1%)高の861円まで上昇、52週高値を更新した。遺伝子工学分野の拡 充などでバイオ部門の営業赤字幅が縮小、全体の収益改善が進んでいることが 評価されている。また、甲類焼酎ではトップシェアを保有。酒類でのコスト削 減も期待できるため、業容拡大などが期待されている。

野村証券金融経済研究所の森貴宏アナリストは、このところの宝HD株の 上昇の背景について、「バイオ事業の収益改善を受けて、全体の損益改善が進 んでいるため」と分析、業績改善期待が株価を押し上げているとみる。

野村証では、タカラバイオの営業損益を、07年3月期が4億3000万円の 赤字、08年3月期が8000万円の赤字、09年3月期が1億4000万円の黒字と 試算、その時の宝ホール全体の連結営業損益を、08年3月期に75億円、09年 3月期に82億円と見込んだ。

宝HDの株価は05年4月以降、約1年間、700円近辺でもみ合った。その 後、06年7月24日に付けた621円を直近安値として上昇基調に転換、この日 の860円まで38%値上がりした。日足チャート上の当面の上値めどは、05年 1月31日に付けた900円になるとみられている。

森アナリストは、酒類事業について「オエノンやメルシャンなどに比べ、 コストダウン余地があった。売り上げがぐんぐん伸びるような状況ではないが、 相対的に強みを持っている」と評価する。

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