【個別銘柄】7&i、JFE、久光薬、日興、KDDI、森精機、鈴丹

株式市場の主な銘柄の動向は以下の通り。

セブン&アイ・ホールディングス(3382):2.4%安の3600円と反落。一時 は3590円まで値下がりした。6日付の日本経済新聞朝刊が「2007年2月期の 連結営業利益は2870億円になったようだ」と報道、従来予想を6%下回った 点などが嫌気されている。小売り業界全般が下落しており、上昇が継続しない 現在の相場状況を象徴する動きとなった。

イオン(8267):3.7%安の2225円。決算発表から2営業目の取引となっ たが売りが優勢だった。銀行設立や海外子会社の収益など不透明要因が多く、 08年2月期も下振れリスクがあるとみられているようだ。このほかヤマダ電機 (9831)が同2.8%安の1万930円、良品計画(7453)が同3.7%安の6800円と下 落。TOPIX小売業指数(構成銘柄数141)は1.8%安の863.99ポイントと TOPIXの下落寄与度で33業種中トップ。

JFEホールディングス(5411):2.1%安の6480円で終了、投資家の中 長期的な売買コストの平均を示唆する75日移動平均線を下抜けた。2月27日 に付けた上場来高値の7930円からの値下がり率は18%。SATOアセットマ ネジメントの佐藤博社長は、「これまで相場をけん引していた鉄鋼や不動産な どが伸び悩む半面、07年度の増益率が高いと予想される電機・精密や造船・プ ラントなどに新たに買いが入り始めている。物色の主役が替わりつつある」と 解説していた。新日鉄(5401)は0.1%安の790円で、高値からの値下がり率 は12%。

久光製薬(4530):4.7%安の3430円と4営業日ぶりに反落。主力の鎮痛貼 付剤消炎鎮痛貼付剤が主力の「モーラステープ」がシェアを高めながら、2け たの伸びを継続している。08年2月期も過去最高益を更新できるとの見方が多 いものの、会社計画が市場の予想とほぼ同じレベルにとどまったため、新たな 買い材料とは受け止められなかった。

日興コーディアルグループ(8603):一時は1720円を付けた。米シティ グループが実施中の株式公開買い付け(TOB)は1株あたり1700円となっ ているが、一部海外ファンドなどが1900円で売り指値注文を入れており、シ ティがTOB価格の引き上げを余儀なくされるとの思惑が広がっているようだ。 終値は0.9%高の1715円、出来高は1991万株。

ホンダ(7267):1.0%安の4160円。メリルリンチ日本証券は07年3月 期の業績が会社計画を下回ったと分析、投資判断を「買い」から「中立」に引 き下げた。北米を中心に人気車種の品不足と不人気車種の販売費用増加が進ん でいると分析、「稼ぎ頭である新型アコードが登場する07年10-12月期まで 我慢すべき」(杉本浩一アナリスト)とした。ドイツ証券が目標株価を引き下 げた日産自動車(7201)も0.7%安の1275円で終了。

オリンピック(8289):2.8%安の771円で終了。一時は730円を付け、 06年11月21日に付けた上場来安値の725円まで数パーセントのところまで値 下がりした。家電事業の非連結化や不採算店の減損処理などで特別損失が発生、 07年2月期の連結純損失が40億円に達する見通しとなった。もともと6億円 の赤字予想で、株価は下落基調をたどっていたが、赤字幅の拡大で下値不安が 一層高まった。

オークション運営のシンワアートオークション(2437):5.3%安の18万 円で終了。一時17万4000円まで売り込まれ、上場来安値を更新した。世界的 な余剰資金を背景に、高額美術品の価格に先高期待が出ており、オークション への出品が抑制傾向にある。足元の不振が5日に発表された第3四半期業績で あらためて確認され、先行き不安感から売り圧力が増した。

サイバー・コミュニケーションズ(4788):急反落。17%安の8万5300 円で取引を終了した。期末需要が想定ほど伸びなかったほか、投資有価証券の 評価損計上などで07年3月期の連結純利益が前の期比88%減の1億5000万円 になる見通しになった。従来予想比で80%の下方修正になったため、想定外の 収益悪化に、失望売り圧力が増した。

小野薬品工業(4528):メリルリンチ日本証券が投資判断を「中立」から 「売り」に引き下げた。将来的な収益貢献が期待される脳梗塞治療薬「アロサ イト」の国内臨床試験について、「フェーズ2/3試験で求められるハードル は低くなく、アロサイトが統計学的有意性を示すことは容易ではない」(三好 昌武シニアアナリスト)と分析、現時点でリスクを勘案して評価可能な株価水 準は6000円とした。

森精機製作所(6141):2.4%高の2980円で終了。一時2990円を付け、 1991年5月15日(高値3040円)以来、約16年ぶりの高値を付けた。国内外 で工作機械の販売が好調な上、生産性の向上も寄与するとして、07年3月期の 連結純利益予想を従来の140億円から150億円に引き上げた。岡三証券の柴田 恭宏アナリストは、「増額修正は必至と見ていたが、上振れ額は予想以上」と 評価、投資判断「中立プラス」を維持した。

KDDI(9433):一時2.1%高の99万6000円まで上昇、約7年ぶりとな る100万円の大台回復が目前に迫った。終値は変わらずの97万6000円。携帯 電話の純増数が過去最高の伸びとなり、シェア拡大で業績拡大トレンドは続く と期待した向きからの買いが優勢だ。昼休み時間中に発表された3月末の携帯 電話契約件数は、KDDIの純増数が53万件と過去最高。「ワンセグ」対応 など高機能機種が好調。

きんでん(1944):5.3%高の1203円で終了。これまで利益率の低下を余 儀なくされてきたが、赤字工事の排除などで収益性を高め出した。モルガン・ スタンレー証券は5日、きんでんと高砂熱熱学工業(1969)の投資判断を「イコ ール・ウエート」から「オーバーウエート」に引き上げた。高木敦アナリスト は「大手ゼネコンの利益成長に限界がある一方、サブコンの業績は回復傾向に ある」と指摘。

日本電子(6951):売買高を伴って続伸。4.5%高の845円で高値引けし、 52週高値を更新した。足元で走査型電子顕微鏡などが順調な上、半導体製造用 の電子ビーム描画装置も一部の納品が今期に持ち越され、収益を下支えする見 通し。好業績を受けて機関投資家の訪問も増えているといい、環境関連銘柄と して注目度を高めていることも、堅調な推移につながっている。

三機工業(1961):2.1%高の827円と4日続伸。一時845円を付け、お よそ2カ月ぶりの高値水準を回復した。花粉を除去するブースを岡村製作所 (7994)と共同で開発し、07年10月から販売を始めると発表したことで、今 後の収益寄与を期待する買いが入った。

鈴丹(8193):急騰。終値は8.2%高の592円で、東証1部の上昇率3位。 07年2月期の業績は、在庫調整の効果で売上総利益率の改善したこともあり、 連結純利益が前期比1.8倍と伸びた。3日には52週安値となる531円を付け るなど、下落基調が継続していたため、経営効率の改善を確認して見直し買い が増えた。

ポイント(2685):一時は3.0%高の7750円と値上がりしたが、午前10 時以降はじりじりと上昇幅を縮小、結局、0.3%安の7310円で取引を終えた。 主力業態の積極出店戦略が奏功、07年2月期の業績は2けたの増収増益を確保 した。会社側は08年2月期の経常増益率は6.3%増になると見込んだが、20% の増益も可能だとみるUBS証券の山手剛人アナリストは、会社側の計画が既 存店売上高2.9%減と見込んでいることに言及、「保守的なガイダンスは買い の好機」とした。

任天堂(7974):2.2%高の3万5100円。5日発表の07年3月期売上高 予想の上方修正で、携帯型ゲーム機「ニンテンドーDS」の販売好調が改めて 認識されたほか、この日は「前期経常益は62%増の2600億円程度になったも よう」(日本経済新聞朝刊)とも伝わり、市場予想を上回る好決算が可能だと の見方が広がった。新型の据え置き型ゲーム機『Wii(ウィー)』の業績寄 与にも期待が寄せられている。

データリンクス(2145):ジャスダック市場にきょう新規上場。取引開始 と同時に付いた初値は29万8000円で、公開価格16万円を86%上回った。同 社はDTSの子会社で、NTTデータの持ち分法適用関連会社。1982年5月に、 NTTの外郭団体テルウェル(財団法人電気通信共済会)のソフトウェアハウ スとして、前身の共済情報ビジネスを設立、その後、人材派遣やアウトソーシ ングサービスにも進出した。終値は35万1000円。

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