JTや米アルトリアなどたばこ各社、カナダで訴訟の対象に-最高裁

カナダのブリティッシュコロンビア(BC) 州がJT(日本たばこ産業)や米アルトリア・グループなど海外のたばこ大手各 社に対して起こしていた医療費賠償請求訴訟について、カナダ連邦最高裁判所は 5日、州内に事業所がなくても訴訟の対象になるとの判断を下した。

BC州は2001年に各社を提訴。たばこ各社は、事務所や工場がBC州内に ない外国企業も被告になり得るとする下級審の判断を不服として上訴していたが、 カナダ連邦最高裁は、各社の上訴を退けた。

オンタリオ州をはじめBC以外の州も、今回の最高裁判決を前例としてたば こ各社に同様の訴訟を起こす可能性がある。各州は喫煙が原因とみられる肺気腫 や肺がんの治療費支出の賠償を請求しており、たばこ産業にとっては数十億ドル のコストになる恐れがある。

BC州のワリー・オパル司法長官は電話取材に応じ、昨年のBC州の喫煙者 の治療費は5億カナダ・ドル(約516億円)に上ったと述べた。オンタリオ州当 局は、同州での費用は年間16億カナダ・ドルとしている。

最高裁判決で訴訟の対象とされた各社は、アルトリア参加のフィリップ・モ リス・インターナショナル、JT傘下のRJレイノルズ・インターナショナル、 英ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)傘下のブリティッシュ・アメ リカン・タバコ(インベストメンツ)、BATインダストリーズ、セレラス・ロ スマンズ、ロスマンズ・インターナショナル・リサーチ・ディビジョン。

フィリップ・モリスとフィリップ・モリス・インターナショナルは5日、 「カナダ最高裁の判決に失望している。州側の主張を認めただけで、訴訟の実質 的内容に対するガイダンスがない点に注意することが重要だ」との声明を出した。 同社は、今後の裁判で正当性を主張していく考えを示した。オパル長官は、審理 が2008年初めに開始されることを望むと語った。

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