世銀:東アジアの07年成長率は7.3%に減速へ-輸出需要鈍化で

世界銀行は5日、2007年の東アジア経済は 国内消費が輸出需要の鈍化を十分に補完できず、4年ぶりの低成長となるとの見 通しを示した。

世銀は、日本とインド亜大陸を除いた東アジアの07年成長率が7.3%とな り、10年ぶりの高成長だった06年の8.1%から減速すると予測。昨年11月に 示した07年の成長率予想を据え置いた。08年の域内成長率については、7.1% に減速するとの見方を示した。

世銀による東アジアに関する半期報告書は「米景気減速の顕在化や輸出の 伸び悩みが、07年の新興東アジア地域の成長率減速見通しの最大の要因だ」と 指摘。「中国を除いた東アジア諸国の内需が、輸出鈍化による不振をどの程度補 えるかということも、もう1つの不透明な点だ」とした。

世銀はさらに、東アジアのGDP(国内総生産)の半分余りを構成する中 国の今年の成長率は緩やかになる見通しも、域内の景気減速に影響すると分析。 中国の07年成長率は、輸出の伸び率低下を受け、9.6%(06年は10.7%)に鈍 化すると予測した。

報告書はまた、今年の貿易額は7.7%増と昨年の約10%増を下回る伸びと なる見通しも示した。米国からの製品需要の減少は、東アジアの輸出品の約3割 が向かう日本と欧州連合(EU)からの需要増加によって緩和される可能性もあ るとした。

世銀は、米国の07年成長率は2.1%(06年は3.4%)、ユーロ圏の07年 成長率は約2.5%(同2.7%)に減速する一方、日本の07年成長率は2.3% (同2.2%)から加速すると予測した。

報告書は、各国中銀によるこれまでの利上げがインフレを鈍化させており、 金融当局は今年、景気促進で利下げに動く可能性があるとし、「予想外に深刻な 輸出鈍化が生ずれば、中銀には今年、金融緩和政策を開始または継続する余地が 出てくるだろう」と説明した。

世銀の予想は以下の通り。

                     11月時点の予想    4月時点の予想
                     2006     2007     2006     2007     2008

East Asia             7.8      7.3      8.1      7.3      7.1
China                10.4      9.6     10.7      9.6      8.7
Southeast Asia        5.2      5.6      5.4      5.5      5.7
 Indonesia            5.5      6.2      5.5      6.3      6.5
 Malaysia             5.5      5.5      5.9      5.6      5.8
 Philippines          5.5      5.7      5.4      5.6      6.0
 Thailand             4.5      4.6      5.0      4.3      4.5
Newly Industrialized  5.1      4.5      5.4      4.6      5.0
 Hong Kong (SAR)      5.9      4.9      6.8      5.3      5.1
 Singapore            7.4      5.0      7.9      5.5      5.6
 South Korea          5.1      4.5      5.0      4.5      5.0
 Taiwan (China)       4.0      4.0      4.6      4.1      4.6
Small Economies       6.0      5.3      7.2      6.0      5.8
Vietnam               8.0      7.5      8.2      8.0      8.0
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