自動車大手3社の株価が上昇、3月の北米販売好調-1カ月ぶり円安も

トヨタ自動車など国内自動車メーカーのビッ グ3の株価が売買を伴って上昇。3月の北米販売台数が好調だったため、業績見 通しに対する安心感が広がっている。またこの日は、住宅関連指標が市場予想を 上回ったことを受け、米景気の先行き懸念がひとまず後退、円キャリー取引の復 活観測から為替市場で円が1カ月ぶりの安値水準で推移していることも、買い安 心感につながっているという。

トヨタの始値は、前日比100円(1.4%)高の7520円。日産自動車は同22 円(1.7%)高の1287円。ホンダは同90円(2.2%)高の4240円。ホンダは2 月15日以来、約1カ月半ぶりに投資家の中期的な平均売買コストである25日移 動平均線(4228円、3日終値時点)を上回っている。

岡三証券証券情報部の黒田一賢ストラテジストは、「国内で大きな材料がな く、相場は海外市場との感応度が高まっている。3月の北米販売台数は好調なこ とは分かっていたが、買い戻しのきっかけになっている。前日の戻りでは、輸出 株の中でもハイテク株が優位だったため、きょうは自動車株に買いが入りやす い」と話していた。

日本勢優位、低公害車ナンバー1はホンダ

自動車メーカー大手各社が3日発表した3月の北米の自動車販売台数による と、日本勢が拡大する一方、米国勢が後退した。トヨタは24万2675台と、前年 同月の21万7286台から増加。ホンダは14万3392台と、同12万8806台から増 えた。日産自動車も11万1119台に増加した。

半面、GMは前年同月と比べて4.2%減、フォードは同9%減、独ダイムラ ークライスラーは同4.1%減少した。

日本勢が優位な背景には、米国勢と比較して低公害であることも影響してい るようだ。環境問題を注視する科学者の団体「憂慮する科学者同盟(UCS)」 が3日発表した調査結果によると、米国で販売されている自動車の2005年型モ デルの中で、スモッグや地球温暖化への影響が最も小さい低公害車のメーカーは ホンダだった。トヨタ自動車は2位に順位を上げた。一方、米国の自動車メーカ ーは低公害度のランキングで下位を占めた。

為替は1カ月ぶりの円安水準

外国為替市場では、3日の米国市場で発表された米中古住宅販売成約指数が 市場予想を上回ったことで利下げ観測が後退。金利の低い円で資金を調達し、高 金利通貨で運用する動きが再び強まるとの見方が台頭して円売りが加速している。 海外時間の安値はドル・円相場は1ドル=118円99銭、ユーロ・円相場は1ユ ーロ=158円85銭と1カ月ぶりの円安水準だった(ブルームバーグ・コンポジ ット参照)。東京時間午前は、1ドル=118円75-99銭付近、1ユーロ=158円 14-69銭付近を推移している。

東証1部の売買代金上位を見ると、トヨタ自動車、ホンダ、日産自動車が入 っている。また、2006年度の軽自動車販売で、スズキを抑えてシェアが初めて トップになったダイハツ工業も一時46円(4.2%)高の1155円と大幅続伸。

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