フィデリティが首位-1-3月期の欧州10大株式投信の運用成績番付

大手投資信託会社フィデリティ・インター ナショナルが運用する85億ドル(約1兆円)のヨーロピアン・ファンドが、 1-3月(第1四半期)の欧州10大株式投資信託のリターンランキングで首 位となった。スペインのたばこメーカー、アルタディスなど、買収の標的にな った企業の株式を保有していたことが運用成績の向上につながった。

ブルームバーグ・データによると、ティム・マッキャロン氏率いるフィデ リティのヨーロピアン・ファンドのリターンは4.1%。マード・マーチソン氏 率いるテンプルトン・グロース・ユーロ・ファンド(運用額102億ドル)はマ イナス0.7%となり、リターンは10本のファンドで最低だった。

欧州の株式投信の平均リターンは2%で、米国のファンドの平均リターン の2.7%を下回った。欧州株の指標のダウ欧州株価指数は年初から7週間で

4.6%上昇したが、その後2.1%下落している。

ベスト・インベスト(ロンドン)のファイナンシャル・アドバイザー、ジ ャスティン・モドレイ氏は、「第1四半期は多くの運用担当者にとって厳しい 状況だったが、マッキャロン氏は、大方のファンドマネージャーよりもうまく 相場変動の波に乗ることができた」と指摘した。

欧州のM&A(企業の合併・買収)の発表が総額4550億ドルを超えたこ とが、マッキャロン氏にとって追い風になった。スペインのアルタディスは3 月15日に英インペリアル・タバコ・グループから115億ユーロ(約1兆8212 億円)の買収提案を受けており、同社の株価は年初来で21%上昇している。

マッキャロン氏(44)は、「四半期の出だしはかなり好調だった」と述べ、 「自分には十分に長い運用経験があるため、相場が下がっても決して驚かな い」と語った。同氏が選んだ銘柄で最も値上がりしたのは、オランダの医薬・ 化学品メーカー、アクゾ・ノベルなど。アクゾは薬品部門の売却計画を発表し、 株価は年初来で23%上昇した。一方、マッキャロン氏のファンドの組み入れ 比率が最高となっているスイスのUBSなどの銀行株は、米住宅ローンの焦げ 付き問題への懸念から下落し、運用成績の足かせとなった。UBSの株価は同 四半期に2.5%下落した。

欧州10大株式投信の運用資産額と第1四半期のリターンは以下の通り (ブルームバーグ・データ)。

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運用資産 第1四半期

(単位:10億ドル)リターン Fidelity European Growth $25.4 2.78% Invesco Perpetual High Income $14.9 1.33% JPMorgan Europe Strategic Value $12.8 0.91% Templeton Growth Euro $10.2 -0.72% Invesco Perpetual Income $9.7 3.12% JPMorgan Europe Equity $9.6 2.42% Robeco NV $9.4 0.66% Legal & General U.K. Index Trust $9.2 2.47% Fidelity European $8.5 4.08% DWS Vermoegensbildungsfonds $8.5 0.31%

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