米GEなど:幹部報酬の説明、SECの「平易な英語」の基準満たせず

ゼネラル・エレクトリック(GE)、サント ラスト・バンクス、イーライリリーの米3社は、経営トップへの報酬を投資家 に説明する際、業界用語を使わないようにとの米証券取引委員会(SEC)規 定を順守することができなかった。

コックスSEC委員長が先月の講演で引用した調査によれば、米企業40社 が年次報酬報告を「平易な英語」で記載しなかった。GEなどの3社は最高経 営責任者(CEO)に昨年、合わせて4070万ドル(約48億円)を支払った。

SECは昨年7月に幹部への報酬規定を大幅に見直し、コックス委員長は 投資家に対し、「一般読者に理解できる分かりやすいディスクロージャー(情報 公開)」を約束した。米議会は株主総会の委任状勧誘書類に対する調査を強化す る可能性があり、下院金融委員会は役員報酬についての株主の意見をより強く 反映させようとしている。

コックス委員長が引用した調査を実施したクラリティ・コミュニケーショ ンズ・オブ・カナダ(トロント)の幹部、ドミニク・ジョーンズ氏は、「米成人 の人口の3分の2が理解できない可能性が高い程度の記載であれば、とても透 明性があるとはいえない」と述べた。

SECは企業に対し、金額の多い幹部5人への報酬について明確に報告す るよう義務付けている。下院金融委が先週可決した法案では、投資家は幹部へ の報酬を承認、もしくは却下する拘束力のない投票を行うようになる。

GEのジェフリー・イメルトCEOは06年、1790万ドルの報酬を得た。委 任状勧誘書類では業績に連動する報酬は、「06年2月の実質的な基本給と05年 分として06年2月に付与された年間ボーナスの倍数に基づく」と説明されてい る。

指数

GE広報担当のゲーリー・シーファー氏は、同社が「常に投資家との対話 における明確さの向上を目指しており、今後もそうし続ける」と述べた。

クラリティは委任状勧誘書類の文章の長さと言葉の種類を調査し、指数で 分かりやすさを表した。数字が大きければ大きいほど理解し難いことを示す同 指数は、GEが16.41、イーライリリーが16.07、サントラストが17となった。 米誌「リーダーズ・ダイジェスト」の記事は8だという。

米銀7位サントラストの委任状勧誘書類によれば、ジェームズ・ウェルズ CEOの報酬は757万ドル。同行の広報担当者はコメントを控えた。製薬大手 イーライリリーの広報担当、フィリップ・ベルト氏は、同社がSEC報告規定 を順守していることを誇りとしており、「最新の幹部報酬の情報公開も例外では ない」と語った。

イーライリリーの3月5日付の委任状勧誘書類は、取締役会が奨励報酬を 決めるに当たり、「総額の付与部分を維持するものの、幹部への株式付与の業績 連動報酬を全体の40%から50%に引き上げることで業績に基づく株式奨励報酬 を引き続き重視する」としている。シドニー・トーレルCEOの報酬は1520万 ドルだった。

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