中国のスパイ活動、米国の防止対策を圧倒-当局者が証言

米カリフォルニア州サンタアナの裁判所。 連邦検察当局の陳述に聞き入っているのは、勤務先の米軍事用通信システムメ ーカー、L3コミュニケーションズ・ホールディングスから機密情報を盗んだ 容疑を問われている66歳のエンジニア、チー・マック氏だ。同氏と同氏の家族 は、静かに作動するため探知されにくい潜水艦エンジンに関する米海軍のデー タを盗んだとされている。

米情報当局によると、この事件は異例だという。立件の根拠ではなく、立 件されたこと自体が珍しい。

情報当局者によれば、米国の国防や貿易に関する機密情報を中国に流した 容疑で1人が逮捕される間に、多くが発見を免れている。現職や元当局者によ ると、イラクやテロに対する戦争の影響でスパイ活動に対する取り締まりが弱 まるなか、中国は米国の核爆弾や原子力船、ミサイルのデザインに関する機密 情報を組織的に入手することができた。

マイケル・マッコネル国家情報長官の側近であるジョエル・ブレナー氏は 「イラクそしてテロとの戦いに、さまざまな資源が吸い込まれている」と指摘。 その一方で「中国はわれわれの監視を逃れている」と述べた。

米中央情報局(CIA)で中国問題を担当していた元幹部のキース・リッ ギン氏は「中国を取り締まっている当局者の人数を米国民が知ったら驚くこと だろう」と言明。資源不足に対する欲求不満が、同氏の24年のキャリアに終止 符を打った理由の1つだったこと明らかにした。

中国の当局者は米国の主張に根拠がないと反論している。

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