米投資銀行各社、新トレーディングフロア建設計画-最新設備競い合う

米銀JPモルガン・チェースと米証券会社リ ーマン・ブラザーズ・ホールディングス、メリルリンチは、マンハッタンに新 しいトレーディングフロアを建設することを考えている。事情に詳しい複数の 関係者が2日までに明らかにした。

関係者によると、メリルは世界貿易センターの跡地に建設されるタワービ ルの一部を利用することで、開発会社、シルバースタイン・プロパティーズの ラリー・シルバースタイン最高経営責任者(CEO)と協議を持った。JPモ ルガンは、マンハッタン南部に高層ビルを建設することで、ニューヨーク・ニ ュージャージー港湾管理委員会と交渉している。米不動産投資信託(REIT) のボルナード・リアルティー・トラストは、7番街のペンシルベニア駅の向か いに建設する計画のビルについてリーマンと話したという。

フロア拡大の動きの背景には、各社の収益に対するトレーディングの貢献 拡大がある。大手投資銀行は2006年、利益の半分以上をトレーディングで稼い だ。世界貿易センター跡地付近に25億ドル(約2950億円)の本社ビルを建設 しているゴールドマン・サックス・グループは、約50万平方フィート(約4万 6500平方メートル)をトレーディングフロアに充てる。

ニューヨークの商業用不動産サービス会社コリアーズABRのパートナー、 ジム・フレデリック氏は「流行に後れを取るまいという心理が働いている」と して、「誰もが最強で最高、最も先進的な施設を作ろうと競い合っている」と話 した。

世界貿易センター跡地の向かいに建つゴールドマンの本部は2009年に開 設する。6フロアをトレーダーらが占め、トレーディングフロアの合計面積は 11エーカーを超える。バンク・オブ・アメリカは08年に完成予定のマンハッ タン中部のタイムズ・スクエア付近のタワービルの34フロアを使用するが、そ のうち6フロアをトレーディングに充てる。

大きなトレーディングフロアが好まれるのは株式、債券、為替、商品のト レーダーを1つの屋根の下に集めたいためだ。世界最大の一続きのトレーディ ングフロアはスイスのUBSが2002年に拡張して作った10万3000平方フィ ートで、約1400人がいっしょに働いている。

JPモルガンとリーマン、メリルリンチの広報担当者はコメントしなかっ た。

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