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【個別銘柄】JAL、Gウィル、新日鉄、アルゼ、日立、JT、興亜損

株式市場の主な銘柄の動向は以下の通り。

日本航空(JAL:9205):3.9%安の245円と4日続落。一時242円ま で売り込まれ、3月上旬の水準に沈んだ。主力取引銀行の間で、貸出債権の評 価を下げる動きが出てきたと一部報道で伝えられたことで、日航への追加融資 が難しくなるとの懸念が高まった。

グッドウィル・グループ(4723):終値は7.2%安の9万2800円。一時

13.6%安まで値下がりし、06年12月27日(18.9%)以来、3カ月ぶりの下落 率を記録した。29日の取引終了後に、07年6月期通期の連結業績予想を下方 修正、介護事業を行う子会社コムスンの業績悪化などを受け、最終損益が300 億円の赤字に転落する見通しとなった。

新日鉄(5401):過去1年間の株価パフォーマンスはプラス81.6%。今年 度の最終売買日となったこの日の終値は828円で、昨年度末の456円より372 円高い値段となった。世界的な経済好調を背景に鋼材需要が拡大、鉄鋼メーカ ーのファンダメンタルズ(企業業績の基礎的諸条件)は良好だ。世界最大手の ミタルが06年6月に同業2位のアルセロールを買収、高付加価値分野で存在 感を持つ日本メーカーも世界的な合従連衡の渦に巻き込まれるとの見方が広が り、幅広い投資家層から売買を集めた。

トヨタ自動車(7203):終値は前日比0.9%安の7550円。07年2月末の世 界同時株安からキャリートレードに対する警戒感が浮上、為替相場の変動が激 しくなった。加えて、米国経済の減速を懸念する向きが増えたほか、米ゼネラ ル・モーターズやフォードの業績悪化を受けて、トヨタの米国販売への影響な どが不透明視されるケースもあった。年間パフォーマンスは17.4%で、TOP IX(マイナス0.8%)を大きくアウトパフォームした。

日立製作所(6501):2%安の914円で終了も、3月の月間パフォーマンス は10.0%とTOPIX(マイナス2.2%)を大きく上回った。小型モーター製 造開発会社の日本サーボ(6585)の保有株式の一部を日本電産(6594)に売却する と今月13日に公表、低採算のハードディスク・ドライブ(HDD)の再構築 にも着手した。09年度の営業利益率を5%に高めると公約した古川一夫社長の 経営手腕に期待する向きも多く、27日に4年10カ月ぶりに900円を回復。

中堅建設会社:軒並み高。TOPIX建設株指数は1.8%高の802.13で、 今月2日以来の800ポイントを回復。2月の官公庁工事は前年同月比で約3割 増加、土木事業に強みを持つ企業に投資資金が流入した格好。東亜道路(1882) が4.1%高の227円、佐伯建(1889)が3.5%高の88円、飛島建(1805)が

5.0%高の84円。

日本たばこ産業(JT:2914):3日ぶりに反発し、終値は3.0%高の57 万9000円。英ギャラハーの買収を受けて、シナジー効果に期待が広がったほ か、日本のたばこの価格上昇による安定的な利益成長に期待が高まった。日興 シティグループ証券の三浦信義アナリストは、ギャラハー買収の効果を「今後 4年間で4億ドルのシナジー(相乗効果)」があると試算、目標株価を従来の 60万6000円から75万円に引き上げた。

住友石炭鉱業(1503):大幅安。一時5.7%安の132円まで売り込まれ、 月初以降、同社株の下値抵抗線となっていた25日移動平均線(138円)を明確 に割り込んだ。終値は4.3%安の134円。原燃料高のあおりを受けて仕入れコ ストが上昇、収益環境が厳しい中で豪炭鉱会社からの配当金が減る。これによ り、2007年3月期の連結純利益予想を46%引き下げたため、収益悪化を嫌気 した売りが膨らんだ。

ノーリツ(5943):0.7%安の2260円で終了。終日1%内外での変動が続 き、底値は固かった。年間配当を10倍超に引き上げるよう求めていた米投資 ファンドの株主提案は、29日開催の定時株主総会で否決された。しかし、米フ ァンド側が引き続き株主価値向上を求めて関係構築を図る意向を示しているた め、将来的な株主還元拡充を期待する向きから買いが入った。

ビー・エム・エル(BML:4694):0.8%安の2405円と反落。大手医療 機関との価格交渉が難航、妥結するために条件を下げなければいけない案件が 出ている。臨床検査受託事業の粗利益率悪化を受けて、07年3月期の連結経常 利益予想を14%減額修正したため、売り圧力が強まった。

アルゼ(6425):12.9%高の4110円と大幅続伸。29日に発表した米ゴー ルドマン・サックスの資本参加が材料視され、「世界的なビッグネームの登場 で、将来的なカジノ展開などへの連想も現実味が出る」(立花証券の平野憲一 執行役員)との声も。売買高は31万株と昨年12月以来の高水準。ジャスダッ ク市場の上昇率4位。

アイロムホールディングス(2372):7.5%安の1万7230円と大幅続落。 臨床試験の受注がずれ込むほか、子会社が手掛けるサプリメントの販売不振な ども響き、07年3月期の連結経常損益は15億円の赤字に転落する見通し。従 来見通しは2億7000万円の黒字だったため、投資家の失望売りを集めた。

コナカ(7494):3.9%安の1349円と急反落。暖冬の影響で販売が振るわ なかった上、未払い賃金などの判明により人件費が増加することなどが響き、 07年3月中間期の連結最終損益が5500万円の赤字に転落する見込み。

積水ハウス(1928):4.9%高の1834円。一部報道で、東京都品川区のソ ニーの旧本社地区で積水ハが再開発事業を手掛けると伝えられ、不動産開発事 業の拡大に期待が高まった。野村証券の福島大輔アナリストは、同社が赤坂ガ ーデンシティの再開発プロジェクトや東京ミッドタウンの持ち分を売却したこ とを説明、「ソニー旧本社跡地は都心にあり、再投資先として評価された」と 見ていた。

積水化学工業(4204):5.2%高の939円と反発、大和ハウス工業 (1925)も1.8%高の1933円と高く、住宅関連メーカーが総じて上昇。ドイツ 証券では住宅セクターのカバレッジを「強気」のスタンスで開始。藤田武アナ リストは30日付のリポートで、「各社の月次受注動向は06年秋以降、金利先 高観の一服感により弱含みで推移しているが、07年後半からの景気拡大局面に 伴い住宅需要は徐々に高まると予想する」とした。

日本興亜損害保険(8754):7.2%高の1010円で終了。一時ストップ高と なる1042円まで買い進まれる場面もあった。同社筆頭株主の米投資顧問「サ ウスイースタンアセットマネージメント(テネシー州)」が同社株保有目的を 「重要提案行為を行なうこと」に変更したことが判明、株主還元策の拡充など が期待された。またUBS証券では、世界的な投資家のベンチマークであるM SCIバーラ指数の算出方法で、サイズ区分などが07年11月、08年5月に見 直されることに伴い、買い需要の発生が想定される銘柄の1つとした。

ダントーホールディングス(5337):5%高の396円で、一時7.4高の 405円と、2週間ぶりに400円を回復。遊休資産の売却で2007年12月期の最 終利益予想を上方修正しており、利益水準の高まりを受けて昨年来安値(365 円、07年3月27日)からの反発力を試す動きとなった。

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