日本興亜損が大幅続伸、米投資顧問が保有目的を重要提案に変更(2)

日本興亜損害保険の株価が前日比68円 (7.2%)高の1010円でこの日の取引を終了。一時値幅制限の上限(ストップ 高)となる100円(10.6%)高の1042円と、2月27日以来、約1カ月ぶりの 水準を回復する場面があった。同社筆頭株主の米投資顧問のサウスイースタン アセットマネージメント(テネシー州メンフィス市)が保有目的を「重要提案 行為を行なうこと」に変更したため、今後株主還元策の要求などが行われ、企 業価値の向上が図られると見られた。

サウスイースタンが29日、財務省に提出した大量保有報告書によると、日 本興亜損株の保有比率を18.08%から18.28%に0.2%買い増した上で、保有目 的を「重要提案行為を行なうこと」に変えた。日本興亜損に対しては、投資利 益を得るため、場合によっては経営陣に助言するなどと説明している。

日本興亜損側はブルームバーグ・ニュースの取材に対し、サウスイースタ ンの大量保有報告書は確認済みとした上で、筆頭株主であり、友好的付き合い をしていると指摘。情報交換はしているが、先方から具体的な提案はきていな いという。また、合併前の日本火災の1998年ごろから株主として把握している とも話した。

リテラ・クレア証券の井原翼投資情報部長は、「日本興亜損の株価も1000 円割れが続いており、筆頭株主としてアクションを起こしたのではないか」と 指摘した。

立花証券の平野憲一執行役員は、「新制度改正で純投資でない場合は、保有 目的を明確にしなければならなくなった」とした上で、「何をもって現在の株価 が割安なのか、自分で提案していけば良い。基本的には、投資ファンドは株高 になれば売却する」と述べた。

サウスイースタンアセットは、日興コーディアルグループ株も大量保有し ていることでも知られ、米シティグループによる日興コーディアルTOB(株 式の公開買い付け)に際し、1株当たり価格1700円について低過ぎると主張し ていた。

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