フィンテック玉井社長:「個人投資家向けの証券化商品の販売目指す」

フィンテックグローバルの玉井信光社長は、 26日放送のブルームバーグ・ニュースのテレビ番組で、連結子会社化したFX O(エフエックス・オンライン・ジャパン)を使ったリテール戦略や今後の提携、 企業の合併・買収(M&A)戦略について話した。インタビューは3月13日に 行った。主な発言は次の通り。

事業モデルは:

「ストラクチャードファイナンスに立脚した投資銀行を営んでいる。金融取 引は一番簡単なものであれば、貸し方と借り方の2社の取引だが、複雑化すると さまざまな役回りが生じる。それぞれの会社にとってのリスク、リターンを明確 にする必要があり、仕組みを作って説明、説得していくのに労力がかかる。金融 プロダクツを作る製造業と考えている」

競争環境は:

「理論的にはメガバンクが競争相手。ただ、現実には住み分けが出来ている。 ストラクチャードファイナンスはまだ20年しか歴史がなく、サプライヤーの人 数が足りない。そのため、メガバンクのようなデパート型でやろうとすると、ど うしても大量生産型になる。一方、ブティック型であるフィンテックには、今ま でのメガバンクが応じられなかった相談がいたるところから来ている」

2008年9月期を最終年度とする中期計画について:

「私たちのコーポレートアイデンティティーは、全産業に対して、ストラク チャードファイナンスの効用を浸透させること。フィンテックに持ち込めば新し いファイナンスを作ってくれるという流れが出来つつあると思っている。ここで 新しい飛躍をすることで、もうひとつ上の段階があることを念頭において中期計 画を遂行している」

「常に新しいニーズがあるところに、金融が生まれる。顧客が考えているこ とを金融化したい。ストラクチャードファイナンスで5年以上続いたヒット商品 はない。現在の好調の不動産開発型証券化もいつまでもニーズがあるとは思って いない。新しいニーズを常に開拓していく」

エフエックス・オンライン・ジャパン(FXO)の連結子会社化について:

「オルタナティブ商品を個人投資家に売ることを夢と考えてきた。今まで 販売チャンネルがなかった。証券会社買収も考えたが、投資負担が重過ぎる。利 益が出ていて、IPO(新規株式公開)の可能性もあり、ノウハウも提供してい ただけることで選定したのがFXO社だった。数年以内に、個人投資家向けにヘ ッジファンドやストラクチャードファイナンスをベースにしたABS(資産担保 証券)やCMBS(商業用不動産担保証券)を分かりやすい形で出したい」

提携、M&Aの可能性:

「いろいろなところから案件が飛び込んできている。新分野に市場を広げる 為には、単体だけで営業していては足りないと考え始めていて、各分野のエキス パートと事業提携を含めて販売チャンネルを模索していく。金融ノウハウを欲し ている地方銀行や他のタイプのブティック型投資銀行との提携はあり得る」

経営に当たり重視する指標は:

「ROE(株主資本利益率)15%以上を目標にしている。ヘッジファンドで運 用すると、ROE15%は達成できる可能性が高い。3人でやっているヘッジファ ンドと100人以上の社員がいるフィンテックが同じリターン抱えるようであると 話にならない。従って15%は少なくとも超えていくのが目標」

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