【個別銘柄】古河電、日立、中部電、マキタ、みずほ、住友大阪、小杉

株式市場の主な銘柄の動向は以下の通り。

古河電気工業(5801):6.1%高の745円。買い気配で始まり、一時750円 まで上昇。国内外の光ファイバー需要の堅調を背景とした情報通信事業がけん 引する格好で、2007年3月期の連結業績が会社計画を上回る見込みと21日付 の日本経済新聞が報じたことを受けた。世界同時株安が起こる直前の2月27 日に直近高値(849円)を付けてから、前日終値(702円)までの下落率が 17%超に達していたこともあり、投資家の見直し買いが入りやすかった。

日立製作所(6501):3.1%高の879円と大幅反発。一時は899円まで買わ れ、2002年6月来、5年弱ぶりとなる900円回復が迫る。業績不振が続く米子 会社の日立グローバルストレージテクノロジーズ(HGST)が手掛けるハー ドディスク装置(HDD)事業について、開発・生産拠点の再編を進めると午 前に発表。事業の選択と集中を進め、収益性を向上させるとの期待が高まった。

中部電力(9502):急反発。終値は3.8%高の4340円で、英ヘッジファン ドのザ・チルドレンズ・インベストメント・ファンド(TCI)から期末配当 の引き上げ提案を受けたと22日午前に発表したことが手掛かりとなった。終 値で昨年来高値を付ける「引け新値」となったため、「短期的なディーリング 妙味が増すシグナル。あす以降の株価動向に期待を持てる」(立花証券の平野 憲一執行役員)との声も聞かれた。

マキタ(6586):2.4%高の4290円。富士重工業の子会社「富士ロビン (6021)」を株式公開買い付け(TOB)によって完全子会社化すると20日に 発表。エンジン式刈払機やブロアといった園芸工具の強化につながるとみられ た。マキタは現在、富士ロビンの発行済み株式の10.0%を保有。1株=260円 で実施するTOBが成立すれば、100億円弱の増収要因となる見込み。富士ロ ビン株は23%高の270円と大幅高。

みずほフィナンシャルグループ(8411):3日続伸で、終値は1.3%高の77 万2000円。大口貸出先のオリエントコーポレーション向け融資の引当金を追 加計上するとみられることなどから、21日に07年3月期の利益予想を大幅に 下方修正。ただ、オリコの赤字転落は6日に発表済みで、その後のみずほFG 株の株価下落で今回の下方修正はすでに株価に反映されたほか、足元の株価水 準は割安との見方もアナリストの間から出た。

富士通(6702):3.4%高の797円。海外子会社の株式評価損によって07年 3月期の単独最終損益が大幅な赤字に転落する見通しとなった。しかし連結決 算には損失の大半がすでに反映されている上、ファナック株の売却益計上で一 部を穴埋めできる。単独大幅赤字の観測は19日から広がっていたため、目新 しさに乏しく、むしろこれでIT(情報技術)サービスの負の遺産処理にめど がついたと前向きに捉えられた。

鬼怒川ゴム工業(5196):急騰。終値は14%高の216円で、東証1部上昇 率ランキングでトップ。昨年10月下旬以降、上値抵抗線として機能していた 200日移動平均線(20日時点で202円)を上抜けた。米フォード・モーターと の取引を拡大すると、22日付の日経産業新聞が伝えたことが好材料視された。 将来の収益寄与への期待や値動きの軽さなどを好感した買いが集まった。

サンケン電気(6707):5.8%高の1232円と大幅高。一時は7%高まで買 い進まれ、06年7月25日(8.6%高)以来、約8カ月ぶりの上昇率を記録した。 液晶テレビのバックライトとして使われる「冷陰極蛍光放電管(CCFL)」 の高輝度新製品が同社の収益を底上げするとの期待が膨らんだ。

ベスト電器(8175):2.1%高の673円。テレビショッピング事業を手掛 けるプライム(2684)と資本業務提携したことで、販売チャネルが拡充し、収 益機会が増えるとみられた。リフォームなどの新しいニーズにも対応できると の期待も浮上している。プライムは7.8%高の6万9000円ストップ高で比例配 分。1万2400株超の買い注文を残した。

リンテック(7966):3.8%高の2305円。米国最大の公的年金基金カリフ ォルニア州職員退職年金基金(カルパース)が設立したファンド「タイヨウ・ ファンド」が同社株を5%超保有していたことが判明。株主還元策の拡充など で企業価値の向上が図られると見られた。

DOWAホールディングス(5714):4.3%高の1249円で終了。20日に、 子会社がヤマハ傘下の伸銅品メーカーの経営権を取得すると発表。伸銅品事業 のシェア拡大が広がる中、投資家の短中期な売買コストを示し、2月以降は右 肩上がりを続ける25日移動平均線(1229円)に沿って戻り余地を試す展開が 続いている。過去半年間の高値は、2月27日に付けた1384円。

マツダ(7261):3.6%高の660円。欧米向け輸出好調を受け、2008年度 の国内生産台数を06年度計画比約15%増の115万台に増やし、1992年度以来 15年ぶりとなる100万台超えになるなどと、22日付の日本経済新聞朝刊が報 道。積極的な経営戦略を通じ、将来的に収益拡大が図られると期待された。

住友大阪セメント(5232):大幅反落。6.4%安の382円で、東証1部下 落率ランキングで1位。プラズマテレビ用フィルムの単価下落などが響くとし て、20日に2007年3月期通期の業績予想を下方修正したことを受け、投資家 の失望売りを集めた。UBS証券の久高一也アナリストは、PDPフィルム部 門の予想以上の悪化を織り込み、08年度の営業益予想を187億円から172億円 に8%減額修正。「第4四半期の大幅調整は一過性のようだが、08年度までに 同部門を黒字転換するのは難しそうだ」と分析していた。

ハピネット(7552):6.0%安の1643円。05年2月以来、およそ2年ぶり の安値水準に沈んだ。東証1部の下落率で2位。「たまごっち」「プリキュ ア」などの女児向けキャラクター玩具のヒット鎮静化に伴い、収益環境が厳し くなっている。映像関連事業も会社想定を下回っており、20日付で2007年3 月通期業績予想を減額修正したことが嫌気された。

イオンモール(8905):2%安の3460円、一時6.2%安まであった。ダイ ヤモンドシティ(8853)との合併比率が1対0.8と設定されたため、イオンモ ル側には不利だとみられ、売りが集まった。20日終値でみた相対的な株価関係 はイオンモル1に対し、ダイヤシティ0.71だった。一方、12%のプレミアム を得た格好のダイシティは5.0%高の2640円と急騰。

小杉産業(8146):12%安の82円で安値引け。朝方には8カ月ぶりの高 水準となる122円(31%)高となる場面もあったが、昼休みの正式発表後に売 り急ぐ向きが増え急落した。伊藤忠商事グループが同社の経営再建を支援する との21日の報道を手掛かりに、株式公開買い付け(TOB)価格が現在の株 価水準より高く設定されるとの期待が膨らみ、午前中は買いが優勢となってい たが、実際には1株当たり70円と現値を大きく下回ったため、むしろ失望感 が広がった。

中外製薬(4519):1.0%安の2950円。インフルエンザ治療薬「タミフル」 服用後に異常行動を起こす事例が相次いでいることを受けて、厚生労働省が20 日、10歳以上の未成年の患者への使用を原則差し控えるよう添付文書の改訂を 指示したため、同薬の国内売り上げが急減するとの見方が強まった。メリルリ ンチ日本証券では08年12月期の同薬の売上高予想を従来の100億円から10 億円に減額、EPS予想を80円から75.4円に引き下げた。

信越化学工業(4063):1.1%高の7340円で終了。TOPIX化学業指数の 上昇率1.8%を下回った。塗料や医薬品などに使われるセルロース誘導品の製 造を担う直江津工場(新潟県上越市)の爆発事故を受けて、メーカーとしての 管理体制不備などが嫌気された。同工場は過去に3度事故を起こしており、過 去に死傷者も出している。21日のテレビ番組で近隣住民の不平・不満が紹介さ れ、企業の社会的責任を問われる場面も想定される。業績影響は軽微と会社側。

大日光・エンジニアリング(6635):22日、ジャスダックにマーケットメ イク方式で新規上場。午前9時ちょうどに付いた初値は2790円と、公募・売 り出し価格3200円を13%下回った。同社は1979年設立。電子機器メーカーを 主要顧客に、OA事務機器を中心とした電子機器などの受託加工を行う。主要 顧客はキヤノングループで、現在の売上高の8割を占める。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE