みずほF株が続伸、オリコ向け引き当て増の影響限定-減益より割安感

みずほフィナンシャルグループの株価が3 日続伸。前日比1万2000円(1.6%)高の77万4000円まで上げ幅を広げる場面 があった。大口貸出先のオリエントコーポレーション向け融資の引当金を追加計 上するとみられることなどから、21日に2007年3月期の利益予想を大幅に下方 修正した。ただ、オリコの赤字転落は6日に発表済みで、その後のみずほFG株 の株価下落で今回の下方修正はすでに株価に反映されたほか、足元の株価水準は 割安との見方もアナリストの間から出ている。

07年3月期の連結業績は、経常利益が前期比33%減の6200億円(従来予想 は1兆800億円)、純利益が同17%減の5400億円(同7200億円)を見込む。 オリコの大幅赤字転落に伴い、不良債権処理費用が膨らんだほか、株式関係損益 が悪化したことなどが理由。

野村証券金融経済研究所の守山啓輔アナリストは、業績予想の詳細は開示さ れていないが、今回の与信関連費用の増加と株式関係損益の悪化の主因は、「先 日、みずほFGに対して経営改善策に関する協力を要請したオリコに関連する事 項と思われる」とした。

その上で守山氏は、オリコに対するみずほFGのエクスポージャーは、貸出 金が約3000億円、優先株式が3240億円、普通株式が時価で約70億円の合計約 6300億円と指摘。今回の下方修正による経常利益の引き下げ幅は4600億円で、 この大半がオリコに関するものであるとすれば、「財務上は07年3月期中に貸 倒引当金の積み増しや保有株式の評価減などで十分な手当てがなされたと見られ、 08年3月期以降の追加負担の発生は回避可能と考えられる」(同氏)という。

野村証では、貸出の伸びと役務取引等利益の伸びの見通しを引き下げ、08 年3月期以降の業績見通しを下方修正した。ただ、08年3月期から09年3月期 の予想連結経常利益の増益率は年率19.6%と高成長を果たす見通しであること に加え、民間優先株式の希薄化影響考慮後の08年3月期予想基準PER(株価 収益率)は12.6倍と、「業績修正後でも株価は相対的に割安な水準にある」 (守山氏)との見方を示す。

-- Editor:inkyo

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