高リスク住宅金融会社株:空売り筋は一段の下落予想-反発の鍵は買収

サブプライム住宅ローン会社株の過去1カ 月の下落は、空売り筋に利益をもたらした。一部投資家はリスクの高い借り手 を顧客とするこれらの企業がデフォルト(債務不履行)増加により打撃を受け ると予想し、これらの企業の株を空売りしていた。

ニュー・センチュリー・ファイナンシャルやノバスター・ファイナンシャ ル、アクレディテッド・ホーム・レンダーズ・ホールディングなどの株価下落 を予想していた投資家の一部は、ローンの延滞がさらに増え住宅ローン担保証 券(MBS)への需要が後退するなかで、各社の株価はさらに下落すると予想 している。

2年前にサブプライム住宅ローン会社株の空売りを始めたロサンゼルスの ヘッジファンド、ダルトン・インベストメンツの最高経営責任者(CEO)ス ティーブン・パースキー氏は「サブプライム住宅ローン会社はもう終わりだ」 と指摘し、最終的には連邦破産法の適用申請に追い込まれるだろうと話した。

ニューヨーク証券取引所(NYSE)の統計によると、ニュー・センチュ リーとノバスター、アクレディテッド株は2月12日-3月12日までの期間で 最も空売りの多い銘柄だった。ニュー・センチュリーの浮動株の36%、アクレ ディテッド株の46%、ノバスター株の44%が空売りされていた。

ニュー・センチュリーとアクレディテッド、フリーモント・ゼネラル株を 空売りしているオーレリアン・パートナーズのゼネラルパートナー、ブライア ン・ホーリー氏は、「融資基準が甘くほぼ誰でも融資が受けられる一方で、貸 し手にはほとんど余裕がなくなっていた」と話す。2006年7月と8月に空売り を始めた同氏は、サブプライム住宅ローン会社株は、向こう数カ月に延滞と差 し押さえが増えるなかでさらに下落すると予想。「住宅と住宅金融の減速はま だ序盤だ」として、「底が見えるのは年末以降になるだろう」と話した。

バイズ米連邦準備制度理事会(FRB)理事も9日の講演で、サブプライム 住宅ローンのデフォルトが「まだ第一波」の段階で、信用力の低い借り手が金 利上昇に直面し、延滞と差し押さえが今後増えるだろうとの見方を示した。

サブプライム住宅ローン会社の株価低迷を救う望みは、ヘッジファンドや 銀行による買収だ。先週は投資会社ブラックストーン・グループがPHHの住 宅金融事業を買収すると発表し、住宅金融会社株は反発した。米紙ウォールス トリート・ジャーナル(WSJ)は14日、ゴールドマン・サックス・グループ のデービッド・ビニアー最高財務責任者(CFO)がサブプライム住宅ローン 会社買収を検討する可能性を示唆したと報じていた。

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