鉄鋼株相場にピーク感、米国で在庫拡大-UBS、クレディ・スイス

株式市場では鉄鋼株がその勢いを失いつつ あるようだ。欧州最大の銀行、スイスのUBSによれば、米鉄鋼在庫が過去最 高水準に近く、世界全体の鉄鋼生産の30%を担う中国では供給過剰となってい ることから、鉄鋼株は今年下期(7-12月)までには値下がりする見込みだ。

UBSが先月、鉄鋼株に対する見通しを引き下げたほか、クレディ・スイ ス・グループは鉄鋼株下落のリスクが高まっていると指摘している。

クレディ・スイスのマイケル・シレーカー氏はインタービューで、鉄鋼株 の株価が「ピークに達しつつあるとの兆候がある」との見方を示し、今回の株 価上昇局面は「加熱している」と述べた。同社はドイツ最大の製鉄会社ティッ センクルップの株式に対する投資判断を「アンダーパフォーム」としている。

ブルームバーグ・ワールド・アイロン・アンド・スチール指数は2006年6 月以後、高層ビルや橋などの建設が急速に伸びている中国の需要を反映し、55% 上昇。前回の上昇局面で、同指数は05年3月までの10カ月間で63%上げたが、 その後の4カ月間で20%下落した。

世界の鉄鋼大手62社の株価は1株当たりの予想利益の11倍と、過去2年 間の平均を32%上回る水準で取引されている。欧州での熱延鋼板の価格は1ト ン=520ドルと、前回、7カ月間の下落局面入りする前と同じ水準まで上昇し ている。

ホワイト・ファンズ・マネジメント(シドニー)で3億5000万ドル相当の 運用に携わるアテュル・レレ氏は、「われわれは鉄鋼株見通しについて確実に弱 気だ」と言明、その理由として「世界鉄鋼需要の減少やピーク感に伴う米鉄鋼 在庫の増加や世界的な在庫拡大」を挙げた。

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