スイスUBS:モーリス氏退社で同業他社にM&Aで後れ取る恐れ

資産規模で欧州最大の銀行、スイスのUB Sは、米州地域の企業の合併・買収(M&A)の優秀なまとめ役だったケネス・ モーリス氏が近く退社するとみられており、M&A事業で同業他社に後れを取る 可能性がある。

事情に詳しい関係者によれば、UBS傘下UBSインベストメント・バンク のケネス・モーリス社長(48)は早ければ19日に辞任を発表する可能性がある。 モーリス氏は入社した6年前から、UBSのレバレッジド・バイアウト(LB O、買収先の資産を担保に資金調達する買収)への融資を増やそうと努力してき た。

ニューヨーク大学の金融学教授で元ゴールドマン・サックス・グループのロ ンドン部門責任者、ロイ・スミス氏はモーリス氏について、「彼は、強く独立心 のある米国人に投資銀行部門を任せながら、管理できなくなるのを恐れて権限や 資金などを与えるのを嫌がるUBSの昔からのやり方に屈服してきた」と指摘し た。

モーリス氏の貢献でUBSは、米国におけるM&Aシェアを16%と、3倍 に拡大。モーリス氏はUBSに、LBOでの競争力を向上させるよう強く求めて きた。

ブルームバーグ・ニュースがまとめたデータによれば、今年これまでのLB Oアドバイザー実績でUBSは10位。取引額ベースで公表された取引の7.7% に参加した。ここ6年間、M&A業務で1位の米ゴールドマン・サックスの参加 率は62%。米シティグループや米JPモルガン・チェース、スイスのクレデ ィ・スイス・グループのいずれもが42%を上回った。

モーリス氏のロサンゼルスのオフィスのアシスタントによれば、同氏は現在 旅行中。UBSの広報担当、ロヒニ・プラガサム氏はモーリス氏の退社に関して コメントを控えた。モーリス氏本人への連絡は取れていない。

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