台湾ドル、下落持続も-キャリートレードや中銀の利上げ策終了観測で

年初以降で1.6%下落している台湾ドル は、下げ基調が続きそうだ。中央銀行が2年にわたる利上げ策の終了を検討して いる上、キャリートレードを行うトレーダーが円に代わる資金調達通貨を探して いることが背景にある。

トレーダーはキャリートレードのため、台湾ドルで資金を借り入れ、金利差 が6.25ポイント程度あるインドネシアやフィリピン、インドの資産の資産を購 入している。台湾の10年債利回りが今年2%を下回ったのを受け、台湾のファ ンドによる外国債券投資も拡大している。

HSBCホールディングスやUBSは、日本の金利上昇で円が過去5週間に 対米ドルで4.5%上昇したため、円の代わりに台湾ドルを利用してキャリートレ ードを行うよう推奨している。台湾中央銀行の彭准南総裁は先週のインタビュー で、政策決定会合は利上げ停止に「徐々に近づいている」との認識を示してい る。

HSBCホールディングスの通貨ストラテジスト(香港在勤)、リチャー ド・イエッツエンガ氏は、「他の地域でボラティリティ(変動率)が上昇してい るだけに、台湾ドルで資金調達する魅力は高まるだろう」と述べ、円は上昇する 見通しであるため、キャリートレードで借り入れるコストが高くなると指摘し た。

台湾の政策金利は2.75%と、アジアで2番目に低い。日本銀行は無担保コ ール翌日物金利を現行の0.5%から緩やかに引き上げる方針。

台湾ドルは先週2週連続で下落し、4カ月ぶりの安値1米ドル=33.102台 湾ドルを付けた。ウエストパック銀行の指数によると、台湾ドルは主要貿易相手 国の通貨に対して過去1年間で5.5%下落している。

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