米ICEのCBOT買収提案、CMEよりも当局の承認得やすい見込み

エネルギーなどの電子取引を提供する米イ ンターコンチネンタル・エクスチェンジ(ICE、アトランタ)がシカゴ商品 取引所(CBOT)に提示している99億ドル(約1兆1600億円)の敵対的買 収案は、シカゴ商業取引所(CME)の提案に比べ、反トラスト法規制当局の 承認を容易に得られる可能性がある。

ICEは世界の原油先物取引市場の45%を占めるが、取り扱い商品ではC MEよりもCBOTとの重複が少ない。2006年には、金融および株式の先物と オプション商品がCBOTの1日当たりの平均出来高の82%に上った。

法律事務所、ケリー・ドライ・アンド・ウォレンのパートナーで反トラス ト法の専門家、グレン・マニシン氏は「買収に関連する反トラスト法は、合併 する企業が競合し、事業が大幅に重複している場合に最も大きな影響を及ぼす」 と指摘。その上で、「もしICEにCMEのような重複がなければ、反トラスト 法に絡む問題はないだろう」と語った。

ICEは15日にCBOTの取締役会にあてた書簡で、ICEとCBOTの 「取引商品は相補的な性質を持つため、当社の買収提案に関して反トラスト法 絡みの問題は予想していない」と述べた。また、CBOTとCMEの合併につ いて、「市場の力の著しい集中になる」とみており、このような集中は反トラス ト法に抵触する可能性があるとの見方を示した。

CBOTの広報担当、クレイグ・グラビナー氏はコメントを控えた。

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