午後の日本株は高値圏、1部上場の8割が買われる-前日の高値を抜く

午後の東京株式相場は、日経平均株価が この日の高値圏となる1万6900円付近でもみ合い。トヨタ自動車やホンダ、 ソニー、キヤノンなどの輸出関連株中心に上昇。新日本製鉄などの鉄鋼株、三 菱重工業などの機械株も上げ、東京電力などの電気・ガス株、三菱商事などの 大手商社株も高い。東証業種別33指数は、銀行と水産・農林を除く31業種が 上昇。東証1部の値上がり銘柄数は約1400で、全体の8割が上昇している。

外国為替相場の円高傾向に歯止めがかかっているほか、米国の景気と株価 動向が前日に落ち着きを見せたことも買い安心感につながっている。午後に入 って日経平均は、前日の取引時間中の高値1万6936円19銭を上回った。

午後2時6分現在の日経平均株価は、前日比230円25銭(1.4%)高の1 万6907円14銭。TOPIXは同24.42ポイント(1.5%)高の1699.36。東証 1部の売買高は概算で17億8570万株。

先物にプレミアムで裁定買い誘う

東洋証券情報部の大塚竜太ストラテジストは、「配当の権利落ちが3月末 に迫っている。配当をもらうことができない先物は現物株より約90円安くな らなくてはいけない試算だが、そこまでは安くなっていない。先物にプレミア ムが付いた状態になっており、裁定買いを誘発しやすくなっている。きょうは 中身がさほどない相場で、盛り上がりに欠けている」との見方を示していた。

原発関連株が軒並み高

三菱重工業が一時10%を超える大幅高。同社は14日、米国テキサス州の テキサス電力(本社ダラス、TXU)による大型原子力発電設備2基の採用が 決まったと発表。これをきっかけに、世界的な需要拡大期待から原発関連やプ ラント関連、三菱重の攻勢の恩恵を受けそうな系列銘柄などに投資資金が流入 している。

前日に業績の上方修正と増配を発表した東芝プラントシステムをはじめ、 日本製鋼所、木村化工機、西華産業、宇徳運輸、帝国電機製作所などが急伸。 三菱重の人気化で造船関連も活況で、中国塗料や佐世保重工業の上げも目立つ。

このほか、東証1部上位には、丸栄や井筒屋など地方百貨店、発行済み株 式数の14.47%を上限に自社株買いを行うと発表した明光ネットワークジャパ ン、大和総研が新規で「1」の最高格付けを行ったソフトバンクなども並ぶ。

米重要経済指標を控え様子見

もっとも、1万6900円以上を大きく買い進む動きは見られず、午後はも み合い展開。米景気の先行きにいまだ自信を持てない投資家が多く、今週後半 に相次ぐ経済統計を見極めたいとの姿勢が強い。15日に3月のフィラデルディ ア連銀景況指数、16日には2月の消費者物価指数、3月のミシガン大学消費者 センチメントの発表を控えている。

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