大丸、松坂屋:経営統合で基本合意、9月に持ち株会社-国内最大(2)

国内百貨店業界で4位の大丸と8位の松坂 屋ホールディングス(HD)が14日、経営統合することで基本合意したと発表 した。共同持ち株会社を9月に設立、その傘下に大丸と松坂屋の事業会社を入れ る方式を採用する。統合後の売上高は1兆1600億円を超え、高島屋を抜いて国 内最大の百貨店グループが誕生する。

共同持ち株会社の普通株の割り当て比率は、大丸の普通株式1株に対して

1.4株、松坂屋HDの普通株式1株に対して1株とする。ファイナンシャル・ア ドバイザーとして、大丸は野村証券を、松坂屋HDは日興シティグループ証券を 任命。それぞれ株式移転比率を算定し、協議を重ねた。大丸、松坂屋HDが発行 している新株予約発行権は、すべて共同持ち株会社のものとして存続させる予定。

持ち株会社の名前は「大丸・松坂屋ホールディングス」で、本社は東京・銀 座に置く。持ち株会社の社長には大丸の奥田務会長、会長に松坂屋HDの岡田邦 彦会長がそれぞれ就く。今後、大丸会長、松坂屋HD社長を委員長とする統合準 備委員会と具体的なテーマごとの分科会を設置し、統合後の事業見通しなどを検 討する。現時点では2011年2月期に連結営業利益600億円の達成を目指す。

大丸は創業290年、松坂屋は400年におよぶ老舗百貨店。大丸は西日本を拠 点に東京や札幌など計16店舗、松坂屋HDが東海地方を中心に東京など計9店 舗を展開する。京阪神が地盤の大丸と愛知県に主力店舗をもつ松坂屋は商圏がほ とんど重複しない。少子高齢化やスーパーなど他業態の攻勢で、百貨店ビジネス が縮小傾向にあるなか、地域を補完し合いながら規模を拡大、生き残りを図る。 全国の百貨店売上高の約4分の1を占める東京都内の競争力を両社で高めること も狙う。規模拡大により仕入れ先との交渉力も強める。

コスモ証券の小川浩一郎アナリストは「人件費を中心とした販売管理費の削 減など大丸の改革効果が松坂屋にも波及すれば、統合効果はより高まるだろう」 と指摘し、業界全体として「数社を中心に地方の百貨店を巻き込んだグループ化 が今後も進展するだろう」とみている。百貨店業界では03年以降、西武百貨店 とそごうが統合したミレニアムリテイリングが誕生したほか、伊勢丹が地方百貨 店の岩田屋(福岡市)や丸井今井(札幌市)をグループ化するなど再編があった。

株価終値は、大丸が前日比54円(3.4%)安の1548円、松坂屋HDが同63 円(6.3%)安の930円。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE