CDSが示す社債保有リスク:米国では低下-欧州は株安受け上昇

クレジット・デフォルトスワップ(CDS) 市場が示唆する社債保有リスクは14日、米国では低下した。株式相場が上昇し たことから安心感が広がった。13日には弱い指標を受けて、住宅ローン危機が 経済の他の分野にも広がっているとの懸念が高まっていた。

ドイツ銀行によると、米国とカナダ企業35社で構成するダウ・ジョーンズ・ CDX北米クロスオーバー指数はニューヨーク時間午後4時54分(日本時間15 日午前5時54分)現在、約7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下 し137bp。米国のS&P500種株価指数は14日、今年2番目の下げとなった 13日から反発した。

一方、JPモルガン・チェースによると、欧州企業45社で構成するiTr axxクロスオーバー指数のCDSスプレッドはロンドン時間午後4時30分 (日本時間15日午前1時30分)現在、20bp上昇の240bpだった。欧州とア ジアの株価は下落した。CDSスプレッド1bpは、債務1000万ドル(ユーロ) に対する保証料1000ドル(ユーロ)に相当する。

クレディ・スイス・グループのストラテジスト、イラ・ジャージー氏は「き ょうの取引は荒い動きだった」として、「基本的に、CDS市場は再び株式に連 動する状況になっている。朝方に株価指数先物が安くなったときは、CDSス プレッドは上昇していた。株価上昇とともに、低下した」と語った。

投資家は、米国のサブプライム住宅ローンの返済状況の悪化が個人消費に 水を差し、米景気を減速させることを懸念している。サブプライム住宅ローン の延滞率は06年10-12月(第4四半期)、4年ぶり高水準となっていた。

iTraxxクロスオーバー指数は2月22日の171bpから、3月5日に は3カ月ぶり高水準の248bpまで上昇していた。

アジアと欧州の株式相場は14日、2週間前の大幅安以来で最大の下げを演 じた。ウニクレディトのクレジットストラテジー責任者、ヨーヒェン・フェル ゼンハイマー氏は、株価下落が社債保有リスクを一段と高める可能性が高いと の見方を示した。同氏は「人々は米国の銀行部門のシステミックリスクと、米 消費者の健全性について議論し始めている」として、「世界経済の原動力となっ てきたのは彼らだ」と述べた。

-- With reporting by Steve Rothwell in London and Caroline Salas in New York. Editor: Reierson (grs/rmb/mxs)

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