ウォール街での成功は服装が鍵?-ゴールドマン社員は年730万円支出

【記者:Cotten Timberlake】

3月14日(ブルームバーグ):ウォール街で成功するための衣装代は高く つくようだ。

ゴールドマン・サックス・グループの元投資銀行家、クリスティーナ・ス タムリス氏は、在職中の2002年にデザイナーブランドの靴や衣服に6万3169 ドル(現行レートで約734万円)を支出したという。同氏はこれらを慈善で寄 付したと申告したが、米租税裁判所は申告額の大部分の税額控除を認めなかっ たことから、支出額が先週明るみに出た。同僚や顧客の前に出られる見苦しく ない服装をするには、6万3000ドル余りの出費が必要なのか?

これは、かろうじて足りる金額だというのは、高級品アナリストのジム・ ハーリー氏だ。スタムリス氏は自らの買い物習慣について語ろうとしていない が、ハーリー氏は、男性も女性も衣装代が膨らむ理由は簡単に説明できるとい う。これを説明するため、マンハッタンの高級デパート、バーグドルフ・グッ ドマンへの買い物ツアーに同行させてもらった。

テルジー・アドバイザリー・グループでの調査の一環として高級店を毎週 視察に行くハーリー氏は、「きょうは節約するつもり」だと述べ、「値打ちの あるものを探す」と前置きした。といっても相対的な意味で、ハーリー氏はデ ィスカウントストアのターゲットやコストコ・ホールセールなどは念頭にない。 マンハッタンの5番街に位置するバーグドルフの女性用店舗でのショッピン グは、まるで個人の大豪邸を訪れるようなものだ。

ハーリー氏はまず基本的な仕事着を探すため、映画「プラダを着た悪魔」 で女優メリル・ストリープが演じたカリスマ編集長が着るようなブランドの 数々を物色し始めた。ジョルジオ・アルマーニやラルフ・ローレン、グッチ、 ドルチェ&ガッバーナなどを足早に見て回り、スーツ10着、トップス20着、 ドレス1着をセレクト。色はスーツを黒やネービー、グレー、カーキが中心で、 ウォール街で成功する人には赤のパンツスーツは不向きだという。

顧客とのディナー用には、プラダのイチゴ色のサテン仕立てのシャツ (1235ドル)と黒の細身スカート(865ドル)、淡い黄色のシトリンをあしら った金のブレスレット(1500ドル)も忘れずにと言う。顧客との商談での売り 込み口上を信じてもらうには、宝石の模造品ではだめだ。

コート類ではラルフ・ローレンの黒のトレンチコート(998ドル)などを 選択。女性には欠かせない靴やハンドバッグでは、1足当たり465-895ドル の靴を10足と、2495ドルのシャネル製品などを含むバッグ3点を選んだ。あ と数点を含めて、わずか2時間半の買い物の総額は、6万3148ドルに達した。

仮想の買い物ツアーを終えたハーリー氏は、「これでも、ワードローブは まだ不十分だ」と話した。

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