ECB総裁:グリーンスパン前議長よりFOMC予測を信頼(2)

欧州中央銀行(ECB)のトリシェ 総裁は8日、米国がリセッション(景気後退)に向かう可能性があると のグリーンスパン米連邦準備制度理事会(FRB)前議長の見方よりも、 米連邦公開市場委員会(FOMC)の景気分析のほうに賛同するとの見 解を示した。

グリーンスパン前議長は、過去2週間で少なくとも3回にわたって リセッションの可能性に言及。FOMCの現メンバーらは、先週の株式 相場の急落や一連の予想を下回る内容の経済指標を受けても、リセッシ ョンを予想していないことを強調している。

トリシェ総裁はこの日のフランクフルトでの記者会見で、グリーン スパン前議長発言について質問され、「私はFOMCを信頼している」 と答えた上で、「グリーンスパン前議長をFOMCメンバーだとはもう みなしていない」と付け加えた。

モスコウ・シカゴ連銀総裁は7日の講演で、独自の景気回復見通し を大幅に変更する用意はないことを明らかにした。FRBが7日発表し た地区連銀経済報告(ベージュブック)は12連銀のうち4連銀を引用し ながら、「いくつかの地区が景気減速を指摘した」ことを明らかにした。 ただ、連銀報告のトーンは全般に明るかった。

グリーンスパン前議長は5日、ワシントンでインタビューに答え、 今年の米リセッション入りの確率は「3分の1」だと述べるとともに、 現在の景気拡大は10年に及んだ前回の拡大期ほど持続力がないとみてい ることを明らかにした。一方、FOMCは先月、今年の米経済成長率は

2.5-3%との見通しを議会に提出した。

バーナンキ議長は2月28日の議会証言で、「年央辺りには米経済が 幾分力強さを増す妥当とみられる可能性が存在する」と述べた。2月27 日にはS&P500種株価指数は前日比3.5%下落した。

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