【個別銘柄】ソニー、日興コ、丸栄、住友鉱、新日鉄、イオン、パシマ

株式市場の主な銘柄の動向は以下の通り。

ソニー(6758):1.2%安の5820円。2007年3月期の決算発表予定日を例年 よりも3週間程度遅い5月16日に設定した。米国で上場している日本企業に 米企業改革法(SOX法)に基づく内部統制ルールが適用されることを考慮し たもので、多数のグループ企業を抱えている事情もあり、取りまとめに時間を 要すると判断した。

日興コーディアルグループ(8603):1.3%高の1357円で終了。米シティ グループが実施するTOB(株式公開買い付け)の買い取り価格は6日終値よ り10円高い1350円となった。一時は1380円まで買われたが、じりじりと上 げ幅を縮小、この日の安値付近で取引を終えた。同社株の約7%を保有する米 米投資ファンド「ハリス・アソシエイツ」は7日、米シティグループのTOB には応じないと言明、最低でも2000円以上の価値はあるとした。

丸栄(8245):11%高の287円で終了、東証1部上昇率ランキングでトッ プに立った。一時299円を付け、昨年4月以来の300円回復の一歩手前まで値 を上げた。3月下旬に発表となる公示地価では、好景気に沸く名古屋周辺地価 の上昇が見込めるとの期待が根強い。市場では、「名古屋駅前に大型のオフィ スビルが完成したことで、地価の上昇期待が高まった。M&A(企業の合併・ 買収)に関連して丸栄がターゲットになるとの観測もある」(SMBCフレン ド証券投資情報部の中西文行グループマネジャー)との声があった。パルコ (8251)も7.3%高の1434円と高い。

住友金属鉱山(5713):0.9%高の2245円で終了した。年初来リターンはプ ラス47.0%で、日経平均採用銘柄では2位。上場来高値となる1989年12月の 2460円も視野に入ってきた。ニッケルなど国際商品価格が想定以上に高騰した ほか、為替相場の円安も寄与、2007年3月期の連結業績予想を上方修正した。 上方修正は今期3度目で、これを評価した買いが優勢となった。

新日本製鉄(5401):一時4.4%高の900円まで買い進まれ、1989年5月 以来、18年弱ぶりの高水準に回復した。大和住銀投信投資顧問の門司総一郎チ ーフストラテジストは、「マーケットに不透明感が多い中で、投資家にとって 鉄鋼株は魅力的」と指摘、強い業績、高配当利回り、M&Aテーマなどから買 い意欲が根強いと話していた。会社側の今期1株利益(EPS)予想の53円 をベースにした株価収益率(PER)は17倍。今年度のPERレンジ(実績 基準)7-17.6倍では上限付近にまで上昇した格好。

イオン(8267):3.0%安の2300円と反落。一時2285円を付け、約9カ月 ぶりに昨年来安値を更新した。暖冬で衣料品の販売が伸び悩んだほか、クレジ ットカード子会社の貸倒引当金の積み増しなどで、2007年3月期の連結営業利 益が会社計画を若干下回る見通しになった。市場予想と比べても7%低い水準 で、売りが優勢となった。

パシフィックマネジメント(8902):5.2%高の24万4000円と大幅続伸。 不動産投資ファンド事業が好調に推移、業績は順調に拡大している。クレデ ィ・スイス証券は、ここもとの株価下落によってパシマネジ株への投資魅力度 は高まったと指摘、6日付で投資判断を「アウトパフォーム(買い)」に引き 上げた。目標株価30万円は継続。

レオパレス21(8848):4.4%高の3840円。一時は6.5%高まで買われ、 07年の年明け以降では3番目の上昇率を記録した。2月の受注高が前年同月比 29%増と大幅に伸びた上、入居率も高めに推移しており、業績拡大を期待した 買いが優勢になった。ゴールドマン・サックス証券は今後12カ月の目標株価 を5380円と設定、投資判断「買い」を提示中。

不二家(2211):急騰。5.9%高の307円で終了した。終値ベースで300円 台を確保したのは06年2月半ば以来。当時は菓子の販売不振や販促費増加で 06年3月期業績予想を減額修正、310円近辺から240円近辺まで急落した。

日立造船(7004):終値は2.7%高の188円。一時7.7%高の197円まで上 げ、東証1部上昇率ランキングで上位に顔を出す場面もあった。船舶用ディー ゼル機関などを含む機械・プロセス機器部門の利益率が向上、07年3月期の経 常利益を従来の20億円から30億円(前期比43%増)に上方修正した。事業の 選択と集中効果で利益の出ている状況が確認され、買いが先行している。日経 平均株価採用の225銘柄では年初来リターンが1位。

塩野義製薬(4507):大幅続伸。一時は6.4%高の2340円まで買われた。抗 インフルエンザ治療薬「ペラミビル」を日本で商業化するためのライセンスを、 米バイオクリスト社から取得した。感染症領域での品ぞろえ強化が期待できる ため、同社の強みが業界内で一段と際立つとみられている。終値は3.4%高の 2275円。

タカラトミー(7867):6.0%高の814円と大幅続伸。米のプライベー ト・エクイティ投資会社TPGと資本・事業提携すると発表。TPGのノウハ ウを生かして海外事業を強化するとみられた。市場では「売買単位が100株で 手掛けやすく、個人投資家の買いを誘っているようだ」(みずほインベスター ズ証券投資情報部・石川照久部長)といわれた。

バンダイナムコホールディングス(7832):終値は0.4%安の1707円。角川 グループホールディングス(9477)、東映(9605)と株式を持ち合い、コンテン ツ事業を強化していくと6日に発表。株式需給と収益にプラスに働くと見た向 きから買いが入り、一時は2.0%高の1747円まで上昇した。ただ、相場全般の 失速も手伝って午後は売りが優勢となった。

ケル(6919):5.9%高の995円。一時は1030円まで買われ、2月13日 以来に大台の1000円を回復した。工業・遊技機器向けの産業用コネクターが 堅調に推移したことで、経営環境の良さを好感した買いが入った。ケルは昨年 7月、同年10月に業績予想の上方修正を行っており、今回で3度目となる。

オリエントコーポレーション(8585):14%安の146円で安値引け。52週安 値を更新した。新たな経営執行体制の下で経営再建を目指すとしたが、今後の 方向性がはっきり分かるまで積極的な投資を見送ろうという声が聞かれた。筆 頭株主の伊藤忠商事(8001)に対しては「オリコに対して新たな出資を行う可能 性が高い」(クレディ・スイス証券の村上貴史シニアアナリスト)との見方が 浮上、0.2%安の1071円で取引を終えた。しばらくはオリコ支援スキームを見 極めようという向きが多い。

イオンクレジットサービス(8570):3.3%安の1959円で終了。終値ベース で2000円の大台を下回ったのは2006年11月21日以来、3カ月半ぶり。利息 制限法の改正に伴って、上限金利を超える過払い金の将来的な返還に備え、カ ード各社が引当金を積み増している。来期の平均金利が大きく低下するとの警 戒感が強まっており、収益鈍化が懸念された。

CFSコーポレーション(8229):終値は3.6%安の598円。一時597円 まで値下がりし、昨年来安値の592円まであと1%に迫った。主力のドラッグ ストア業態で来店客数の減少が継続、売り上げが会社想定を下回る状況が続い ている。07年2月期の連結経常損益が赤字に転落する見通しになったほか、減 損処理などで最終赤字額が35億円に膨らむことが6日明らかになり、売り圧 力が強まった。

丸千代山岡家(3399):6.7%安の18万円と大幅安。一時17万7000円ま で売り込まれ、上場来安値を更新した。東海地区への出店網拡充に伴い、関東 地区の既存店から東海に人材を派遣するケースが相次いだ。人材不足による売 り上げ機会の損失で、2007年1月通期決算が2けたの減益予想となったことが 嫌気された。

銚子丸(3075):7日、ジャスダックに新規上場。公募価格3万8000円 を37%上回る5万2000円の初値が付いた。終値は5万400円。足元の収益の 伸びはさほど大きくないが、公募価格のPERが13倍と、元気寿司の19倍な どよりも低く、割安感から買いやすかった。同社は千葉県に本社を置く回転す し店チェーン。店舗数は48で、その日の早朝に仕入れた鮮魚を使った高品質 商品を136円から525円までの複数の価格帯で提供し、差別化を図っている。

ゴルフパートナー(3074):7日、東証マザーズ市場に新規上場。午後零 時57分に付いた初値は9万1400円で、公開価格の5万5000円を66%上回っ た。同社は1999年6月に設立。中古ゴルフクラブのほか、新品ゴルフ用品の 販売店を全国に展開する。販売不振で業績が悪化したことを受け、03年に経営 陣を刷新、投資ファンドなどの支援を得て経営再建を果たした。終値は10万 2000円。

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