タカラトミー:米大手PEと戦略的資本・事業提携-第2位株主に

玩具製造・販売大手のタカラトミーは6日、 米国大手のプライベート・エクイティ(PE)投資会社であるTPG(米サンフ ランシスコ)と戦略的な資本・事業提携すると発表した。少子化問題で低迷する 国内玩具市場の縮小に伴う販売低迷を海外の事業展開で補うことを狙い、米国市 場や国際販売網などの事業コンサルティング業を手掛けノウハウや情報を持つT PGとの関係を強化する。

発表によると、TPGの運営するファンドが、タカラトミーの新株予約権付 社債の第三者割り当てにより70億円分を引き受けるほか、同社の既存株主と子会 社からの譲渡などで計約1354万株を取得する。TPGは、発行済株式総数では同 社の14.07%を取得することになり、筆頭株主で約19%保有するインデックス・ ホールディングスに次ぐ第2位の株主となる。新株予約権付社債発行の払込日と 株式譲渡日は3月23日を予定している。

事業提携面では、TPGの投資先を含む海外ネットワークや同社のこれまで の業界経験などを活用し、M&A(企業の買収・合併)含む施策を含む、北米、 欧州、アジアなどの海外事業の拡張のほか、国内事業でのプレゼンス拡大でも提 携しながら強化する。タカラトミーはTPG側に2人の役員派遣を要請する方針。 同社への役員派遣については、TPG日本代表と副会長が非常勤役員として就任 する見通し。

提携で体質改善し筋肉質へ

同日東証で会見した、タカラトミーの富山幹太郎社長は今回の提携の狙いに ついて、「収益体質を筋肉質にする」と強調、「弱い米国市場を中心にグローバ ル事業を強化すること」が念頭にあると語った。そのうえで、早期にプロジェク トチーム立ち上げて具体策を検討する方針を明らかにした。同社長はまた、筆頭 株主であるインデックスへの事前の報告については、企業価値向上の方策として の提携を「評価していただいている」と述べた。タカラトミー側は調達した資金 については「赤ちゃん本舗への出資が30億円、物流などのシステム関連投資が20 億円、残りは有利子負債の削減に充当する」(同社の三浦俊樹最高財務責任者= CFO=)方針だ。

「リカちゃん」世界進出も検討

会見に同席した、TPGキャピタルの津坂純共同代表は、同ファンドによる 株式保有は平均約5年としたうえで、タカラトミー株式のエグジット(出口)は 今後、富山社長をはじめとした経営陣と相談して決める方針であり、現時点では 未定だと語った。

津坂氏は、さらに、「M&Aは手段のひとつであり、グローバルで展開する TPGは、収益体質改善などのノウハウやアイデアをすでに保有している」とし て、提携による企業価値向上の実現に自信を示した。また、タカラトミーの主力 商品の「リカちゃん」人形などの商品は「世界進出もまじめに検討したい」とし て有力ブランドが世界的な市場でも通用するとの見通しを示した。

TPGの石田昭夫副会長は、今後1年で国内では500億円から1000億円の資 金を集めて投資する目標を掲げていることを明らかにし、今後も積極的に日本の 優良企業を中心にアプローチする考えを表明した。

タカラトミーの株価終値は前日比17円(2.3%)高の768円。

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