米金融当局:米経済と市場への信頼確認-高官3人があらためて表明

米連邦準備制度の当局者らは5日、米経済に ついての自信をあらためて示すとともに、先週の株価下落について楽観的な見 方を示した。

米連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を持つ当局者3人の発言は、 バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長の2月28日の議会証言を補強し た。議長は成長が今年中に加速する「合理的な可能性がある」と発言し、当局 の関心の焦点が依然としてインフレであることを示した。

クロズナーFRB理事は5日、成長に関する当局の予想は「大きく変わっ ていない」と発言。ウォーシュFRB理事は、「米経済は引き続き、素晴らしい 耐久力を示している。相当な衝撃を吸収することのできる金融市場の力がそれ を支えていることは確かだ」と語った。

セントルイス連銀のプール総裁は、後から振り返れば、先週の株価下落は 「株式相場のさざ波にも当たらなかったことが分かる」かもしれないと述べ、 金融市場の動向は投資家も当局と同様にリセッション(景気後退)を予想して はいないことを示唆していると付け加えた。

S&P500種株価指数は5日、0.9%安の1374.12で終了。先週の4.4%安 から下げ幅を広げた。世界の株価は先週、中国株急落の影響や米住宅ローン市 場への懸念を背景に下落した。グリーンスパン前FRB議長はリセッションの 可能性はあるとの考えを示した。

プール総裁は5日、チリで講演し「地平線上にもリセッションは見えてい ない」と述べた。住宅市場低迷の広範な経済への影響はまだ見られないとして、 落ち込みは「住宅ブームが終わったことによる若干の影響だ」との見方を示し た。

クロズナー理事も同様に楽観的な見方を示し、「金融市場は良好に機能して いるようだ」と述べるとともに、最近の住宅関連指標は「安定化」を示唆して いるとの認識を示した。ウォーシュ理事は、投資家がリスクに対する姿勢を見 直すなかでも金融市場はよく機能しているとの考えを示した。

プール総裁は、先物金利が先週、約30ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)低下したことに言及し、「リセッションが年央までに起こるなら」短 期金利は「200-300、あるいは400bp低下するだろう」と述べた。

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