【個別銘柄】キヤノン、トヨタ、日興コーデ、証券、イオン、丸大食

株式市場の主な銘柄の動向は以下の通り。

キヤノン(7751)などの主力輸出株:中国が株式市場の違法行為の取り締 まりを強化すると27日発表、リスクマネーの収縮懸念から世界同時株安の様 相を示した。日経平均株価の下げが一時700円超となったほか、円キャリート レードの巻き戻しが警戒され、円が対ドル・対ユーロで急伸、為替も業績にマ イナスに働くとみられた。キヤノンは2.7%安の6470円、松下電産(6752)が

3.0%安の2390円、ホンダ(7267)が4.7%安の4420円。

トヨタ(7203):終値は0.1%安の8330円。一時は6.0%安まで売り込ま れたが、時間の経過と共に買い戻しが入り、午前9時40分以降は8000円近辺 で推移した。取引終了間際5分間で120万株が約定、一気に8330円まで戻し た。ドイツ証券の武者陵司氏は、今回の株価下落で「日本株の相対優位が浮か び上がる」と指摘、ROE9%、長期金利1.6%、預金金利0.3%、株式益回 り4.7%にみる日本株の突出した魅力は無視できないとした。

日興コーディアルグループ(8603):ストップ安となる15%安の1147円で 比例配分。316万株の売り注文を残した。28日付の日本経済新聞朝刊は「東京 証券取引所が日興コーデ株を上場廃止にする方向で最終調整に入った」と報道、 上場廃止は免れるとみていた向きが保有株の売却を図ったとみられるほか、こ の機会を捉えて空売りする動きが活発化した。東証は午前10時15分に緊急声 明を発表。「予断を持たずに審査している」「現時点では同報道は事実誤認と 言わざるを得ない」と強く抗議した。

証券株:軒並み安。中国の資本規制をきっかけに世界的なリスクマネーの 収縮が警戒され、日経平均株価も一時700円超の下げとなるなど転換点を迎え た。株式を中心とする委託手数料の減少が懸念されている上、業界3位の日興 コーディアルグループが上場廃止になると公算との一部報道もあり、証券界に 対する強気な見方が一気に後退した。岡三ホールディングス(8609)が5.5% 安の960円、野村H(8604)が5.3%安の2575円。

イオン(8267):2.0%安の2470円。一時2415円を付け、06年6月末以来、 約8カ月ぶりの低水準に沈んだ。日本株相場全体の下げに加え、足元の暖冬で 冬物商品が伸び悩んでいるとの見方が台頭、小売株が軒並み下げている。他の 産業に比べ、国際展開力や成長力で見劣りするため、イオンを小売りの代表銘 柄と捉え、売りを集めた。

コカ・コーラウエストジャパン(2579):0.4%高の2655円。TOPIX を構成する1715銘柄のうち約97%がマイナス圏で推移するなかにあってコカ CWはプラス圏を確保した。世界のリスクマネーが収縮するとの懸念が台頭、 日本株も全面安となったが、業績の裏打ちのある銘柄には押し目買いを入れよ うとする向きもあり、株価が下支えされた。

ティアック(6803):午後の取引で急伸。午後1時に07年3月期の連結 業績修正を開示。不動産売却益の計上に伴い、最終損益が黒字に転換すること が明らかになった。従来は赤字見通しだったため、買いが入った。このほか投 資ファンドを引受先とした第三者割当増資を実施すると公表したことも、買い 注文増加につながった。

丸大食品(2288):3.5%高の418円。出来高は202万株で、06年5月22日 (220万株)以来の高水準。新たな材料は出ていないとみられているが、コスト 削減などで収益体質を改善、今期は3期ぶりに最終黒字を確保できる見通しに なったことが好感されているようだ。

日清紡績(3105):3.5%高の1560円。一時は1584円まで買われ、昨年 来高値を更新した。米投資ファンドのスティールパートナーズが日清紡株を買 い進め、発行済み株式の5%超を取得していたことが28日明らかになった。 短期資金を中心に現在の株価水準だとみて追随買いを行う向きが増えた。

ネットマークス(3713):ストップ高水準で買い気配が続いた後、午後2 時34分ごろ9万5000円で1823株の約定があった。その後は売り注文が膨ら み、9万1000円のストップ安で値が付かなかった。日本ユニシスによる株式 公開買い付け(TOB)報道を受けて、午前中は業務拡大期待から買いが入っ たが、午後2時半公表の資料で、TOB価格が1株あたり8万300円で設定さ れたことが分かり、一転売り優勢となった。

TBS(9401):1.5%安の3920円。同社の議決権の約19%を保有する楽天 (4755)が、TBSとの資本業務提携交渉を当面、凍結するとの観測が浮上して いる。再び対立関係に戻るとみる向きは少ないが、楽天が保有するTBSの議 決権が他社に売られることもあり得るとの思惑から、今後の展開が不透明とし て売り圧力が高まった。

永大産業(7822):28日に東証2部に再上場。午前9時20分すぎに付い た初値は500円で、公募価格の520円を3.8%下回った。同社は1946年設立。 住宅用の木質資材と設備機器を製造する。1962年に大証2部に上場、翌63年 には東証2部にも上場したが、多角化経営の失敗で資金繰りが悪化、78年に会 社更生手続を開始し、上場廃止になった。29年ぶりの再上場。

FCM(5758):28日に大証ヘラクレスのグロースに新規上場。午前9時 40分すぎに付いた初値は3000円で、公募価格の2450円を22%上回った。同 社は1949年設立。電気機器や電子部品に使われる材料や部品に金属メッキ加 工などを行っている。親会社は古河電気工業。主幹事は日興シティーグループ 証券が務めた。終値は3500円。

AQインタラクティブ(3838):28日にジャスダック市場に新規上場。買 い気配で取引をスタート。午前9時35分すぎに付いた初値は22万円で、公開 価格の15万6000円を41%上回った。00年3月に、日本テレビ放送網、エフ エム東京、東北新社、三菱商事、徳間書店、アミューズキャピタルの異業種6 社が資金を出し合って設立された会社で、ゲームソフトの企画・開発や販売を 手掛ける。

テラネッツ(2140):28日に札証アンビシャスに新規上場。午後1時42 分に付いた初値は9万円で、公開価格の12万円を25%下回った。同社は2000 年設立のデジタルコンテンツメーカーで、オンラインゲームの運営なども手掛 ける。イラストや文章などを請け負う「オーダーメイドCOM事業」や着せ替 え人形「リカちゃん」を使用したコミュニケーションサイトの運営などを展開。

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