まだ投資家の利益が出ている日本株業種、銘柄は?-昨年末投資ケース

日経平均株価が一時737円(4.1%)安ま で下げ、取引時間中の急落幅としてはライブドアショック、東京証券取引所の 上場全銘柄の売買停止という異例事態を受けた2006年1月18日(746円安) 以来の大きさとなった。中国政府による株式市場の違法行為取り締まり措置の 発表をきっかけに、27日の中国株が急落。この影響で欧米、新興国市場など世 界的な同時株安が起きたことがこの日の日本株急落の背景と見られており、景 気情勢などに変化をもたらすとの見方までには至っていない。

このため市場関係者の間では、「外的要因のイベントリスクで、これで相 場の転機となるとは思わない。来週の株価指数先物のSQ(特別清算指数)算 出前の裁定解消売りが前倒しででている。押し目買いのチャンス」(かざか証 券市場調査部・田部井美彦部長)との見方が現状では大勢。しかし、日経平均 は年初から昨日まで6.2%上昇(ドルベース)、TOPIXは8.8%高(同) と、欧米、アジア主要国市場の株価指数をしのぐパフォーマンスを上げており、 世界の投資家のリスク許容度が一層低下した際には、最も利益を確保する売り 対象になりやすい可能性は残る。昨年4月から6月にかけて、米国の金利上昇 懸念、新興市場の急落を受けた投資マネー収縮への警戒感で、日経平均が20% 近く下げたことは記憶に新しいところだ。

昨年12月末に日本株への投資を開始した場合を想定し、この日午前まで の業種、指数採用銘柄の投資成果をブルームバーグ・プロフェショナルで見る と、業種では鉄鋼や空運、不動産が依然15%近い上昇率(円ベース)となって おり、同期間のTOPIXの上昇率を大きく上回っている。

【年初から2月28日午前までの各上昇率上位一覧】
(円ベース、カッコ内はティッカー、△は上昇、▼は下落)

■TOPIX業種別33指数
 鉄鋼                  △15.7%
 空運                  △15.3%
 不動産                 △14.9%
 海運                  △14.1%
 卸売                  △13.4%
 陸運                  △12.5%
 倉庫・運輸               △10.5%
 証券・商品先物取引           △ 9.8%
 石油・石炭製品             △ 9.5%
 非鉄金属                △ 9.0%
 TOPIX               △ 3.6%

■TOPIX採用銘柄
 日立造船(7004)        △61.6%
 フェイス(4295)        △59.1%
 日本金属(5491)        △54.8%
 岩井証券(8707)        △52.0%
 宇徳運輸(9358)        △50.3%
 エネサーブ(6519)       △49.0%
 GMOインターネット(9449)  △48.6%
 アルテック(9972)       △45.3%
 九州親和ホールディングス(8340)△42.0%
 千趣会(8165)         △41.3%

■日経平均採用銘柄
 日立造船(7004)          △61.6%
 双日(2768)            △40.9%
 住友金属鉱山(5713)        △36.9%
 新光証券(8603)          △34.0%
 ミツミ電機(6767)         △30.5%
 サッポロホールディングス(2501)  △29.4%
 ソフトバンク(9984)        △28.5%
 三菱ケミカルホールディングス(4188)△26.8%
 川崎汽船(9107)          △26.0%
 東京急行電鉄(9005)        △23.9%
 日経平均              △ 1.5%

■ジャスダック
 UEX(9888)          △103.7%
 アズジェント(4288)       △82.5%
 イチヤ(9968)          △75.0%
 アウトソーシング(2427)     △70.3%
 プライム(2684)         △63.9%
 日本技術開発(9626)        △60.0%
 ワットマン(9927)         △60.0%
 三相電機(6518)         △59.7%
 システムソフト(7527)      △53.1%
 アトラス(7866)         △49.6%
 ジャスダック指数         △ 2.6%

■東証2部
 プリヴェ企業投資ホールディングス(6720)△70.4%
 大盛工業(1844)            △60.9%
 昭和ゴム(5103)            △57.0%
 宇野澤組鐵工所(6396)         △51.9%
 エルナー(6972)            △50.8%
 和光堂(4520)             △47.5%
 富士通コンポーネント(6719)      △41.3%
 丸正(8105)              △38.4%
 昭和化学工業(4990)          △37.3%
 あきんどスシロー(2781)        △36.2%
  東証2部指数              △ 1.7%


■主要国株価指数の比較(ドルベース)
 ウクライナPFTS指数         △56.2%
 ベトナムVX指数            △55.9%
 TOPIX               △ 8.8%
 日経平均                         △ 6.2%
 独DAX                △ 3.7%
 英FTSE100              △ 1.2%
 仏CAC40                △ 1.1%
 香港ハンセン指数            △ 0.5%
 韓国総合株価指数            △ 0.4%
  米S&P500種株価指数          ▼ 1.4%
  ダウ工業株30種平均           ▼ 2.0%
 メキシコボルサ指数           ▼ 3.4%
  ハンセン中国企業株指数(H株)   ▼ 7.7%
  カタールDSM指数           ▼12.0%
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE