アカデミー賞:助演女優賞は「ドリームガールズ」のハドソンさん(3)

米映画芸術科学アカデミーの第79回アカ デミー賞の発表が25日夜(日本時間26日午前)、ロサンゼルスのコダック・ シアターで始まった。助演女優賞は「ドリームガールズ」のジェニファー・ハド ソンさんが獲得し、「バベル」に出演した菊地凛子さんは受賞を逃がした。助演 男優賞は、一家が車で旅するコメディー作品「リトル・ミス・サンシャイン」の アラン・アーキンさん。

主演男優賞や主演女優賞、作品賞などの発表が今後行われる。

ハドソンさんは、「バベル」のアドリアナ・バラザさんや菊地凛子さん、 「あるスキャンダルの覚え書き」のケイト・ブランシェットさん、「リトル・ミ ス・サンシャイン」のアビゲイル・ブレスリンさんを抑えてオスカーを獲得した。 アーキンさんは、アカデミー賞の前哨戦とされるゴールデングローブ賞で助演男 優賞を受賞した「ドリームガールズ」のエディー・マーフィーさんを抑えての受 賞となった。

授賞式の模様は、ABC放送が生中継している。

低予算

映画会社は、アカデミー賞候補へのノミネートを映画やDVDの販売戦略 に活用している。前回のアカデミー賞同様、今回も深刻なテーマを扱った低予算 作品が多くノミネートされた。こうした作品の受賞が映画産業の基準の形成に影 響したと米メディア・娯楽大手ウォルト・ディズニーのロバート・アイガー最高 経営責任者(CEO)は授賞式前に述べた。

2006年の世界興行成績ランキング上位10作品で、主演男優賞や主演女優 賞、作品賞、監督賞、助演男優賞、助演女優賞の主要6部門でノミネートされた 作品はなかった。上位10位に入ったディズニーの「カーズ」とタイムワーナー の「ハッピーフィート」は、今回の長編アニメ賞にノミネートされ、「ハッピー フィート」が同賞を受賞した。

ノミネート数最多作品は、ブロードウェーのミュージカルを映画化した 「ドリームガールズ」の8つ。助演男優賞や助演女優賞でノミネートされたが、 作品賞の候補には挙がっていない。

ボックス・オフィス・モジョによると、作品賞候補の制作費はマーティ ン・スコセッシ監督の「ディパーテッド」が9000万ドル(約109億円)、「リ トル・ミス・サンシャイン」が800万ドル、「硫黄島からの手紙」が約1500万 ドル。また、ブラッド・ピットさんらが主演した「バベル」の制作費は2500万 ドル(インターネット・ムービー・データ・ベース)。「クィーン」の制作費は 不明。

国際色

今回のノミネート作品は国際色が豊かなことも特徴で、米映画産業の米国 外への収益依存の高まりを反映している。06年の海外興行収入は20%増の10 億7000万ドルに対し、国内興行収入は4.2%増の92億1000万ドル。

助演女優賞部門で菊地凛子さんなど、7つのノミネートを受けた「バベ ル」は、米国人女性がモロッコで銃撃を受けた後、3大陸を舞台にストーリーが 展開する。「硫黄島からの手紙」は第2次大戦を日本側の視点で描いた作品。 12月20日公開以降の興行収入は5520万ドルで、そのうち北米以外の興行収入 は4310万ドル。

監督賞の候補は、「バベル」のアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監 督、「硫黄島からの手紙」のクリント・イーストウッド監督、「ディパーテッ ド」のスコセッシ監督、「クィーン」のスティーブン・フリアーズ監督、「ユナ イテッド93」のポール・グリーングラス監督。これまで作品賞や監督賞で6回 ノミネートされながら受賞を逃がしているスコセッシ監督は、「ディパーテッ ド」でゴールデングローブ賞を受賞しており、今回はオスカー獲得の可能性が高 いとみられる。

長編ドキュメンタリー賞には、アル・ゴア前副大統領の「不都合な真実」 が選ばれた。

主演男優賞の候補者は、「ブラッド・ダイヤモンド」のレオナルド・ディ カプリオさん、「ハーフ・ネルソン(原題)」のライアン・ゴズリングさん、 「ヴィーナス(原題)」のピーター・オトゥールさん、「幸せの力」のウィル・ スミスさん、「ザ・ラスト・キング・オブ・スコットランド」のフォレスト・ウ ィテカーさん。

主演女優省の候補は、「(ボルベール<帰郷>)」のペネロペ・クルスさ ん、「あるスキャンダルの覚え書き」のジュディ・デンチさん、「クィーン」の へレン・ミレンさん、「プラダを着た悪魔」のメリル・ストリープさん、「リト ル・チルドレン(原題)」のケイト・ウィンスレットさん。

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