サブプライム住宅金融会社,今年さらに100社破たんも-業界再編進展へ

米レズメー・モーゲージの運命は、サブプ ライム住宅ローン業界で他社がこれからたどる道筋を示唆しているかもしれな い。同社は破たんし、資産は買いたたかれている。

信用度の低い借り手に住宅ローンを提供するレズメーは2月13日に破産法 適用を申請。同社の資産は来週競売に付されることになっている。最初に買収 案を示したクレディ・スイス・グループの提示額1910万ドル(約23億2000万 円)は、破産申請前の案に比べ半額未満だ。

全米抵当貸付銀行協会(MBA)のチーフエコノミスト、ダグ・ダンカン 氏は、さらに100社以上が今年中に破たんすると予想している。その多くは、 2006年にボーダーライン上の借り手に融資したサブプライム住宅金融会社とな る見込みだ。

フォックスピット・ケルトンでサブプライム市場を担当するアナリスト、 マシュー・ハウレット氏は「06年の融資の質は業界始まって以来最悪となるだ ろう」と話す。

ブルームバーグ・データによると、06年初め以来、閉鎖や事業縮小、大手へ の身売りを迫られたサブプライム住宅金融会社は少なくとも20社に上る。レズ メーは過去2カ月に破産法適用を申請した3社目。06年12月にはオウンイッ ト・モーゲージ・ソリューションズ、今年2月にはモーゲージ・レンダーズ・ ネットワークUSAが破たんした。

サブプライム住宅ローンの金利は通常、より低リスクの住宅ローンに比べ 少なくとも2、3ポイント高い。ベアー・スターンズによると、06年に執行さ れたサブプライムローンの延滞率は、ローン期間の同じ時期についての比較で 過去最悪となっている。

04年半ばからの金利上昇は、サブプライムローンの市場規模も縮小させた。 06年は3.8%減の6400億ドルとなり、2000年以来で初めて減少。市場規模縮小 が競争を激化させ、貸し手の利ざやをさらに縮小させるという悪循環が起こっ た。レズメーの場合、05年半ばに2-3ポイントだった利ざやは同年末には1 ポイント以下となっていた。レズメーのコストは融資額面の2-2.5%だったた め、同社は逆ざやとなり破たんへの道を歩み始めた。

業界の苦境は再編を進展させる。フォックスピットのデータによると、2000 年にはサブプライム住宅金融会社上位10社が占める市場シェアは55%だったが、 05年にはこれが65%に増えていた。ハウレット氏は、08年には市場の80%を 大手が占めることになるだろうとの予想を示した。

市場環境の悪化を受けてレズメーは06年に買い手を探し始めた。12月には、 クレディ・スイスからの5530万ドルを含め4件の提案を受けていたという。し かし、メリルリンチが同社に3億800万ドルの債権の買い戻しを要求している ことが分かり、各社は提示額を引き下げた。クレディ・スイスは1月に、提示 額を1910万ドルに引き下げ、レズメーは破産法適用を申請することに合意した。 レズメー資産の買収を目指す他社は2月28日までに、対案を示す必要がある。 クレディ・スイスを上回る額の提案があれば、レズメーは3月2日に競売を実 施する。

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