【個別銘柄】ビクター、東燃ゼネ石、サッポロ、日産ディ、Eアクセス

株式市場の主な銘柄の動向は以下の通り。

日本ビクター(6792):0.8%安の629円と反落。北米でのリアプロジェ クションテレビ(RPTV)の販売不振などが響き、2007年3月期の経常損益 は70億円の赤字となる見込み。従来予想は40億円の黒字だったため、赤字転 落を嫌気する向きから売り注文が入った。親会社、松下電器産業(6752)は

0.2%高の2430円。

東燃ゼネラル石油(5012):0.8%安の1292円と3日続落。06年12月期は、 石油製品のマージン改善で大幅な増益となったが、07年12月期は減収減益に 転じる見通し。マージン縮小に伴う利益成長の鈍化を株価に反映させる動きが 広がった。

サッポロホールディングス(2501):1.6%安の897円と4営業日ぶり反落。 米投資会社スティール・パートナーズの買収提案を受けて一時は960円まで値 上がりする場面もみられたが、19日終値のRSI(相対株価指数)が83.8と なるなど過熱感が出ていたことが嫌気された。企業の倒産リスクを売買するC DS(クレジット・デフォルト・スワップ)市場では、5年物CDSスプレッ ドが15日の30bpから35bp近辺に急騰。その後は急落の「いってこい」状況 となり、20日は31bpで取引された。他のビールメーカーの株価はアサヒビー ル(2502)が0.8%安の1990円、キリンビール(2503)が0.6%安の1900円。

アデランス(8170):急騰。終値は4.8%高の3260円だった。一時は3440 円まで上伸、06年4月半ば以来の高値圏に戻す場面もみられた。米スティール の対アジア戦略に変容がみられる中、同ファンドが株式を保有する銘柄群が各 産業内でのM&A(企業の合併・買収)の触媒になり得るとの観測が高まって いる。

中山製鋼所(5408):6.6高の501円。新日本製鉄(5401)が中山鋼株の株 式保有比率を8.73%(従来は6.63%)に引き上げたことが明らかになり、鉄 鋼業界における再編期待が高まった。新日鉄株も一時2.8%高の786円まで上 げ昨年来高値を更新した。

日産ディーゼル(7210):朝方から買い気配が続き、気配値を値幅制限の 上限(ストップ高)となる前日比80円高の523円まで上げた後、結局そのま ま大引けで比例配分された。大引けでは126万株の売買が成立。1億4097万 6000株の買い注文を残した。提携先のボルボが20日朝、日産ディを株式公開 買い付け(TOB)で完全子会社にすると発表。TOB価格(540円)にさや 寄せするとみた向きからの買いを集めた。

イー・アクセス(9427):急騰、終値は6%高の8万3000円。携帯電話 子会社のイー・モバイルが19日、高速データ通信の定額サービスを3月末に 開始すると発表。モバイル事業の開始方針はすでに伝わっていたが、正式発表 を受けてあらためて同事業が収益源に育つことが期待された。

住友金属鉱山(5713):4.1%高の1890円。収益の6割を稼いでいるニッケ ル事業を強化するため、生産能力を倍増させる計画を発表。同じく収益の柱で ある銅事業とともに中期的な成長をけん引していく体制が整ったと評価された。

エルピーダメモリ(6665):1.7%高の5400円と続伸。広島工場が保有する 直径200ミリメートルウエハーラインの生産設備を、中国の半導体メーカーに 売却することで基本合意したと19日に発表。古い世代の設備を手放して最先 端の製造ラインを増強することで、生産性の向上につながると期待された。

愛媛銀行(8541):急落、終値は5.1%安の462円で東証1部の値下がり 率ランキングでトップ。19日に公募増資による株式売り出しを発表したことを 受け、1株価値の希薄化や需給悪化を懸念した売りが膨らんだ。

常磐興産(9675):3.7%安の182円と急反落。一時174円まで下げた。 19日発表の06年4-12月期の連結業績は、公共投資抑制により建設・土木事 業が不振で、最終赤字に転落した。主力のスパリゾートハワイアンズを舞台に した映画「フラガール」がヒットした恩恵で観光事業が好調だっただけに、発 表された業績への失望感は大きかった。

鈴丹(8193):急騰。終値は4.1%高の629円で、東証1部の上昇率上位 に顔を出した。新規出店、既存店改装、ブランド拡充などで、2010年2月期に は売上高265億円を目指す。今期推定比22%の増加となるため、収益拡大期待 が高まった。

ミスミグループ(9962):0.7%高の2245円と続伸。国内の自動車や電機 業界で機械需要の伸びが鈍化する中、費用削減効果によって07年3月期の利 益が期初計画を上回る見通しとなった。国内売上高は来期に回復に向かう上、 海外が伸びていることから、来期も増収増益が期待できるとの見方が強まった。

ベストブライダル(2418):一時40万6000円を付け、1月30日以来の 40万円台回復となる場面もあった。多くの需要が見込める都市を中心に積極的 な新規出店を行ったことで、足元の利益が急拡大。ハウウエディング(邸宅風 結婚式)への需要を順調に取り込める企業とあらためて評価された。

菱食(7451):1.5%高の2805円と4営業日続伸。一時2820円まで値を 伸ばし、2006年10月半ばに空けたチャート上の「窓」を4カ月ぶりに埋めた。 収益環境は厳しいが、取引関係の見直しなどでビジネスの仕組みを変革、2007 年12月期は49%の営業増益を目指す。この日は三菱UFJ証券が改善の兆し が出ているとして、投資判断「1(強い買い推奨)」を継続したこともあり、 上げに拍車がかかった。

協和発酵工業(4151):1.3%高の1128円と続伸。一時1154円まで上昇し、 2000年4月中旬以来の高値水準に回復した。大規模の自己株消却で資本効率の 改善などが期待されたほか、21日開催予定の抗体医薬品に関する説明会への関 心も高く、株価の上昇期待が根強いようだ。

KDDI(9433):午後の取引で急騰。一時は前日比3.6%高の95万 1000円まで買われ、今月13日に付けた昨年来高値の97万7000円に再び近づ いてきた。終値は2.1%高の93万7000円。携帯電話契約件数の伸びを評価す る向きが多い中、総額33億円規模の自社株買いを計画通り実行したと表明、 資本効率の向上などが期待された。

住友大阪セメント(5232):3日続落。3.2%安の392円。国内のセメン ト需要の低迷に加え、石炭価格の上昇で業績の先行き警戒感が広がった。今月 2日には471円と、6年2カ月ぶりの高値を付けたが、その後は急速に値を崩 している。

ヤマザワ(9993):午後に入り急騰し、5.2%高の2115円で終えた。午後 1時に、株主優待制度の年2回実施や、1対1.2の株式分割を発表。株主価値 向上に向けた施策を評価する買いが入った。

ストリーム(3071):20日に東証マザーズ市場に新規上場。午後2時15 分に付いた初値は36万3000円で、公開価格18万円の約2倍。その後は売り に押され初値比ストップ安(値幅制限の下限)となる31万3000円まで下げた。 同社は、通販サイト「ECカレント」を通じて、家電やパソコン、その周辺機 器などを低価格で販売する。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE