【個別銘柄】大丸、三精輸、サッポロ、ニチイ、SBI、西友、洋ゴム

株式市場の主な銘柄の動向は以下の通り。

大丸(8234):8.6%高の1825円。松坂屋ホールディンス(3051)と経営統 合に向けた交渉に入ったと報じられたことで、競争力強化や経営効率化につな がるとの期待が高まった。大丸は百貨店第4位、松坂屋は同8位で、両社が統 合できれば業界1位に踊り出るとみられている。松坂屋は10%高の1073円ス トップ高、100万株超の買い注文を残した。

百貨店株:大丸と松坂屋の統合が実現すれば、03年のそごうと西武百貨店 の統合以来の大型再編となる見込み。百貨店業界の合従連衡が進むとの期待か ら松屋(8237)や丸栄(8245)も買いが集まった。松屋は9.6%高の2275円、 丸栄は6.5%高の245円。

三精輸送機(6357):17%高の1279円。出来高は前営業日比14倍の14 万4000株。米系投資会社スティール・パートナーズが同社株の保有比率を引 き上げる意向を打診したことから、同社株に対するイグジット(投資回収)戦 略がいよいよ始まったとみられ、注目度が高まった。

サッポロホールディングス(2501):2.3%高の912円で終了。一時は7.7% 高の960円を付け、97年6月末以来の高値圏に回復した。米投資会社スティー ル・パートナーズが自らサッポロの経営に乗り出すとみる向きは非常に少なく、 アサヒビール(2502)やキリンビール(2503)などの業界他社がサッポロの取り込 みを図ると読む向きが多い。次の展開を期待し、新たにサッポロ株を購入した いと望む投資家が増えたもようだ。

アサヒビール(2502):終値は1.2%高の2005円。終値での2000円回復 は97年12月末以来。スティールのイグジットで業界再編が起きたケースとし て参考になる即席めん業界では、スティールが明星食品にTOB提案を行った 時点の明星食株と、日清食品が示したTOB価格の格差は43%だった。

鉄鋼:TOPIX鉄鋼株指数は3.1%高の1544.06ポイントで、TOPI Xを1.75ポイント押し上げた。上昇寄与度で33業種中1位。前週末に鉄鋼世 界1位ミタルやUSスチール、韓国ポスコなどが軒並み高値を更新したことか ら「鉄鋼株はM&Aに絡んだ物色の注目の的。新日鉄、JFEなどが、世界的 再編をにらみ強い動きをするとの期待が根強い」(三菱UFJ証券の藤戸則弘 投資情報部長)と言われた。

フェイス(4295):ストップ高水準の14%高の2万4580円で終了、上昇 率は東証1部で第2位となった。米半導体最大手インテルの投資部門であるイ ンテル・キャピタルと吉本興業からの資本参加を受けると16日に発表。両社 との提携強化でコンテンツの企画力と配信技術力を高めると期待された。

ニチイ学館(9792):急騰。終値は9.5%高の2125円で東証1部上昇率ラン キングで7位に付けた。2000円台の回復は昨年7月以来。06年4-12月期営 業利益が20億9100万円に達した。すでに通期計画(19億8000万円)を上回 ったため、前年比較では減益ながら、足元好転の兆しを評価する買いが増えた。

SBIホールディングス(8473):急反発。終値は5.3%高の5万100円。 一時5万500円を付け、直近戻り高値(5万400円)を上抜け、06年6月の水 準に値を戻した。今後数年は、ベンチャーキャピタルなどアセットマネジメン ト事業がけん引する形で、利益成長の確度は高いとの見方がアナリストの間か ら出ていた。

西友(8268):7.2%高の178円と急伸。出来高も3654万株に達し、昨年来 で2番目の規模となった。既存店売上高が15年ぶりに前年実績を上回るなど、 業績底入れの兆しがいくつか見え始めている。販売管理費の抑制などで収益力 の増強を図っており、今後の業績回復が期待された。

リプラス(8936):7.0%高の27万6000円で終了。一時は29万8000円 まで買い進まれ、今年1月19日以来の高値水準に値を戻した。事業の2本柱 である家賃保証と不動産ファンドがともに好調で、今期も高成長が継続する見 通しとなった。07年12月期の連結経常利益予想は前期比94%増の50億円。

エイベックス・グループ・ホールディングス(7860):4.6%高の2060円。 16日に発表した06年4-12月期の連結業績で、主力のパッケージ・コミュニ ケーション(PC)事業の回復が確認できたことから、07年3月期の業績計画 の達成確度が高まったと見られた。

キャビン(8164):急騰。16%高の575円ストップ高で15万6000株の比 例配分。440万株超の買い注文を残した。一部報道で、親会社のファーストリ テイリング(9983)がキャビンの出店を加速し、4年間で200店の大型店を開業 すると伝えられたことで、今後の収益拡大を期待した動きが活発化した。Fリ テイリも1.8%高の1万50円で終了、1月11日以来となる大台回復。

マブチモーター(6592):1.4%高の7420円と続伸。自動車の電装化を背 景に搭載される小型モーターの数が増えている上、原価率が改善傾向にあり、 今期は収益性が一段と向上する見通し。前期に急回復した利益は今後さらに回 復傾向を強めるとの期待が高まった。

ユニデン(6815):終値は4.7%高の959円。小安く始まったが、買い注文 も入り、一時は5.5%高となる場面もみられた。コードレス電話の北米販売が 低調で9カ月業績は減収減益だったものの、無線・通信応用機器の販売は想定 の範囲で推移。全般的な業績は、おおむね順調に推移しているとの見方が徐々 に浸透した。

ベネッセコーポレーション(9783):2.1%高の4940円で高値引け、2001 年5月半ば以来、5年9カ月ぶりの高値圏に値を戻した。主力の進研ゼミが引 き続き伸びている上、語学事業も増益となっており、今後も安定的に業績拡大 を続けると見る向きが多い。今後4年間の期待成長率が14%に上るとの試算も 出て、株価の値上がり期待が膨らんでいる。

白洋舎(9731):売買高を伴って急伸。一時370円まで上昇し、昨年末以 降、下回っていた200日移動平均線(356円)を3カ月ぶりに上抜けた。終値 は3.4%高の362円。個人消費の回復を受けてクリーニング需要が増大中。 2006年12月期の業績が事前予想を50%上回ることが16日に明らかになり、 今後の収益拡大が期待された。

東洋ゴム工業(5105):12%安の532円で終了。東証1部下落率ランキン グでトップに立った。北米タイヤ市場の競争激化に加え、暖冬によって国内の 冬用タイヤも伸びず、今期利益が大きく落ち込む見通しとなった。会社の収益 計画が保守的で業績上ブレを示唆するアナリストが多かっただけに、想定外の 業績悪化にろうばい売りが出ている。

GSIクレオス(8101):9.7%安の177円と急落。東証1部下落率ラン キングで2位に付けた。婦人アパレル事業で構造改善の一環として取引内容の 見直しを行っているが、効果が現れるのに時間がかかっているという。07年3 月期の損益が赤字に転落する見通しを16日に発表しており、失望売りが膨ら んだ。

コーセー(4922):7.9%安の3280円と急落。東証1部の下落率ランキン グで3位に顔を出した。コスメタリー部門の低調などで06年4-12月期業績 が減収減益となった上、今通期でも営業減益が見込まれていることについて、 構造的問題との懸念が一部アナリストの間から上がった。

石原産業(4028):6.6%安の170円と反落。愛知県瀬戸市に埋設された 土壌埋め戻し材「フェロシルト」の回収に関連して追加費用を特別損失に計上 することなどが響き、07年3月期の連結最終利益を一転して赤字に下方修正し たため、投資家の失望売りが膨らんだ。

金下建設(1897):午後マイナスに転換。結局、終値は0.2%安の594円 となった。朝方は米スティール・パートナーズが同社株を保有していることに 注目が集まり、買い優勢でスタートしたが、受注採算の悪化を理由に2006年 12月通期の連結業績見通しを減額修正したため、売り注文に押された。スティ ールの直近持ち株比率は6.61%。

西松建設(1820):0.3%安の407円で終了。上下1%内外での変動が続 いた。海外土木案件などで複数の採算割れが想定され、工事損失引当金を特別 損失として処理することなどから2007年3月期は最終赤字に転落する見通し になった。

アドソル日進(3837):19日、ジャスダック市場に新規上場。午前10時 5分に付いた初値は5300円で、公募価格の3150円を68%上回った。同社は 1976年設立の独立系情報サービス会社。顧客企業からの注文に応じた専用ソフ トの受託開発を主力とする。「大手メガバンクなど金融機関のほか、クレジッ トカード関係、旅行代理店大手、電力・ガスなどの公益企業」(中川秀人社 長)が主要顧客。終値は4500円。

中広(2139):19日、名古屋証券取引所セントレックスに新規上場した。 午後1時6分に220円の初値が付いた。公募価格は300円だったため、初値下 落率は27%にのぼった格好。同社は岐阜県に本社を置き、広告代理と販売促進 策の企画運営を行う。終値は210円。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE