大丸株が急反発、松坂屋との提携報道を評価-競争力強化に期待広がる

百貨店第4位の大丸の株価が買い気配で始 まり、150円(8.9%)高の1830円で寄り付いた。同8位の松坂屋ホールディン グスと経営統合に向けた交渉に入ったと報じられたことで、競争力強化や経営 効率化につながるとの期待が高まった。

市場では、「時代の流れ。生き残りのための策。素直に好材料としてとらえ ている。両社の店舗はバッティングする地点が少なく、シナジー効果が見込め る。両社の売上高がトップにとなることも評価されている」(大和証券SMBC のエクイティ・マーケティング部情報課の山口裕也課長代理)と評価する声が 聞かれた。

一方、みずほインベスターズ証券の小倉成夫シニアアナリストは、百貨店 業界は店舗ごとに運営を手掛けており、「他の業界と比べて、スケールメリット が出にくい」との見方を示している。

17日付の日本経済新聞は、大丸と松坂屋が経営統合に向けて交渉に入って いることが明らかになったと報じた。両社の2005年度売上高を単純合算すると 約1兆1600億円規模となり、首位の高島屋を上回る。経営規模の拡大で競争力 を強化する狙いとしている。

大丸は関西圏を中心にグループで全国16店舗を展開。松坂屋は名古屋を地 盤に関東などに9店舗を持つが、重複する地域が少なく、統合による規模拡大 のメリットが享受しやすいとみられ、仕入れや物流面の共通化で効率化を図る こともできそうだ。

日本百貨店協会によると、加盟する全国の百貨店の06年(1-12月)の売 上高は10年連続で減少した。カジュアル衣料ブランドのユニクロを展開するフ ァーストリテイリングを代表とする専門店や郊外の大型ショッピングセンター との競合が激しく、売り上げは減少傾向。さらに、シャネルなど高級ブランド の出店が相次いだことも背景にある。

大丸と松坂屋の経営統合が実現すれば、03年のそごうと西武百貨店が統合 して以来の大型再編となりそうだ。

*T <百貨店各社の連結業績> (2006年度実績、単位は億円、ミレニアムはそごうと西武百の合算)

売上高   営業利益   純利益 1)高島屋     10312     328     212 2)ミレニアム    9451     372     257 3)三越       8420     153      91 4)大丸       8226     301      160 5)伊勢丹      7600     301     187 6)丸井       5615     447     240 7)阪急百      3813     146      79 8)松坂屋      3439      71      55 *T

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