三精輸株が買い気配、米スティールが保有比率引き上げへ-再編期待

三精輸送機株に買い注文が殺到。買い気配 で取引を開始した。米系投資会社スティール・パートナーズが同社株の保有比 率を引き上げる意向を打診したことから、同社株に対するイグジット(投資回 収)戦略がいよいよ始まったとみられ、注目度が高まった。午前9時12分現在 の気配値は、前週末比5.5%高の1150円で、500株の売り注文に対し、110倍相 当の55万株の買い注文が入っている。

市場では、「先週から業界再編の大きな動きが出ているが、3月末までに 決めようと思うと今週末がタイムリミット。5月の三角合併解禁を前に、最初 のM&A(企業の合併・買収)の山が迫っており、業界再編観測が全体相場を 支えるのだろう」(新光証券の瀬川剛エクイティストラテジスト)との指摘が 出ている。

スティールの現在の三精輸株の持ち株比率は24.6%。15日、スティールは 会社側に株式3.4%分を買い増して持ち株を28%に上げたいという提案を行っ たという。

これを受けて、三精輸は買収防衛策の手続きを開始。特定投資家の持ち株 比率が25%以上になる場合、同手続きをとるとの事前のルールに沿った行動を 起こした。

業界再編の起爆剤

スティールは15日、ビール大手のサッポロホールディングスに対し、1500 億円規模の友好的なTOB(株式公開買い付け)を提案、サッポロ株はストッ プ高水準の13%高の891円で比例配分となるなど、株式市場関係者の注目を集 めた。スティール側の提案は話題づくりに過ぎず、「サッポロ株が上がれば高 値で売り抜けるだけ」(一橋大学大学院の服部暢達・客員教授)との見方が根 強く、アサヒビールやキリンビールなどのビール業界他社がサッポロとの資本 業務提携を打診するとの観測が強まったため。

明星食品をめぐっては、業界最大手の日清食品がホワイトナイト(白馬の 騎士)役を果たした格好で、スティールのイグジットで業界再編が加速すると の印象を持つ関係者が多いようだ。

--共同取材:上野 英治郎   Editor:inkyo

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