クレディSのカレロ氏:投資銀行トップに-アジアの成功で世界へ飛躍

クレディ・スイス・グループは、アジア太 平洋地域責任者のポール・カレロ氏を、投資銀行部門の責任者とする人事を発 表した。中国で世界最大規模の株式引き受け案件への参加を勝ち取った同氏の 功績が、抜てきにつながった。

カレロ氏は、最高経営責任者(CEO)に就任するブレイディ・ドゥーガ ン氏に代わり、投資銀行部門トップに就く。カレロ氏とドゥーガン氏はともに、 17年前にデリバティブ(金融派生商品)トレーディングチームの1員としてク レディ・スイスに加わった。

カレロ氏の下でクレディ・スイスは2006年、中国工商銀行の220億ドル(約 2兆6300億円)規模の新規株式公開(IPO)で幹事に加わった。同社は、中 国建設銀行の92億ドルのIPO(05年)、中国人寿保険の35億ドルのIPO(03 年)でもアドバイザーを務めている。

シンガポールの人材あっせん会社エグゼクリンク・グループのマネジング ディレクター、レーチェル・イン氏は、カレロ氏の指名は「投資銀行にとって アジアの重要性がいかに高くなったかを示している」として、「アジアで成功す れば、世界的に重要な役職への迅速な昇進のチャンスが得られる」と述べた。

クレディ・スイスが14日発表した2006年10-12月(第4四半期)決算は 過去最高益だった。投資銀行部門の税引き前利益も23億4000万フランと過去 最高。

同社のアジア太平洋地域の投資銀行責任者だったマーカス・エバラード氏 はカレロ氏について、「アジアで素晴らしい仕事をした」と評価した。

カレロ氏とドゥーガン氏は1990年に、トレーダーのチームとともにバンカ ーズ・トラストからクレディ・スイスに移籍した。チームはクレディ・スイス で、デリバティブ(金融派生商品)トレーディング部門を設立した。

カレロ氏はロンドン、香港、ニューヨーク、東京などで勤務していた。新 ポストへの就任に伴い、香港からニューヨークに異動する。

カレロ氏は2006年に、アジア太平洋部門CEOに就任した。同氏はインタ ビューに答え、今回の人事が「アジア太平洋地域の重要性を認めたものである ことは明らかだ」として、ドゥーガン氏と「私は、合わせて20年をアジア太平 洋地域で過ごしている。過去数年間のこの地域は確かに、大きな実りをもたら した」と語った。

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