グリーンスパン前FRB議長:米住宅市場減速の最悪期は過ぎた

グリーンスパン前米連邦準備制度理事会(F RB)議長は14日、トロントでの会議でスピーチし、米住宅市場の低迷は終わ りつつあるとの見方を示した。新築住宅販売の動向を理由に挙げた。

グリーンスパン前議長は「最悪期は過ぎたと思う」として、「新築売れ残 り住宅の在庫解消が急速に進んでいる」と指摘した。

バーナンキFRB議長も同日の議会証言で、「住宅市場の逆風が後退する につれて」米成長は「幾分」加速するとの見通しを示した。同議長は今年の米 成長率を2.5-3%と予想した。

米住宅市場は15年で最悪の低迷に見舞われていたが、2006年11、12月の 住宅着工が2000年以来の低ペースから改善するなど、下げ止まりの兆しも見え ている。

グリーンスパン前議長は「調整の最悪期は過ぎた。市場が反転したという ことではない」が、「06年7-9月(第3四半期)が最悪のペースで、10-12 月(第4四半期)にも続いた落ち込みの動きが、今ははるかに横ばいに近づい ているということだ」と語った。

グリーンスパン前議長は、住宅在庫は現在、月1万-1万5000戸のペース で減少しており、近いうちに月2万-3万戸ペースでの減少となるだろうとの 見方を示した。「在庫解消は続き、やがて市場は反転するだろう」と前議長は 述べた。

前議長はまた、米国のサブプライム住宅ローン市場の「混乱」が、金融市 場の不安定を高める可能性は低いとの考えを示した。サブプライムローンは十 分な信用履歴のない借り手や負債水準の高い借り手への融資で、デフォルト(債 務不履行)リスクが高い。グリーンスパン議長は「問題があることは確かで、 恐らく問題は終わってはいないだろう」と述べ、サブプライム以外の住宅ロー ン市場の「一部にも実際に影響が出る可能性はあるが、事態が重大だというこ とを示す証拠はない」と付け加えた。

バーナンキ議長もこの日の議会証言で、サブプライム住宅ローン市場の「苦 境」は「大きな懸念材料」ではあるが、広範な経済に影響を及ぼす問題だとは まだ考えていないと述べていた。

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