世界の株式相場に対する楽観論、10カ月ぶり高水準-メリル投資家調査

景気減速懸念が鈍化するなか、2月は株 式相場への強気な見方が過去10カ月で最も高まったことが、米メリルリンチ の調査で分かった。

調査は2月2日から8日にかけて世界の機関投資家206人を対象に実施し たもので、回答者の運用資産総額は6800億ドル(約81兆7300億円)。欧州 は引き続き有望市場との回答が多く、同地域に対する楽観的な見方は1年半ぶ りの高水準だった。

メリルリンチのコンサルタント、デービッド・バウワーズ氏はロンドンで 記者会見し、「世界の景気見通しに対する投資家の悲観論は薄れつつある」と 述べ、「投資家は株式から手を引くべき時期ではないかもしれないと考え始め ている」指摘した。

米金融当局がインフレ高進を伴わずに景気は加速しつつあるとの見方を示 唆したのを受け、モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル (MSCI)ワールド指数は過去1カ月に3.1%上昇し、最高値を更新した。 14日には、バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長が議会証言でイン フレ圧力は緩和されつつあるとの認識を示し、早期に利上げしない考えを示唆 したため、MSCIワールド指数は大幅高となった。スイスやロシア、ブラジ ル、中国などの株価指数に加え、米国のダウ工業株30種平均は今年、最高値 を更新している。

メリルの2月の調査では、差し引き57%の機関投資家が株式を「オーバー ウエート」としていると回答し、1月の47%や昨年12月の50%から増加した。 向こう1年間で景気が弱まると予想したのは26%で、1月の35%から低下し、 昨年5月以来の低水準となった。

ユーロ圏の株式を「オーバーウエート」としていると答えた回答者は47% だった。予想を上回る好決算による株価上昇で、欧州のダウ欧州株価指数は過 去1カ月に2.7%上昇した。

また、世界の有望業種としてハイテク、保険、工業が挙がった一方、公共、 資源業界を有望視する回答は最も少なかった。

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