クレディ・スイスの10-12月期:過去最高益-CEOの交代発表(2)

スイス2位の銀行、クレディ・スイス・ グループは15日、オズワルド・グルーベル最高経営責任者(CEO)が5月 に退任し、投資銀行部門責任者のブレイディ・ドゥーガン氏が後任に就くと発 表した。同日発表した2006年10-12月(第4四半期)決算は、過去最高益を 記録した。

同行の発表によると、純利益は46億7000万スイス・フランとなり、前年 同期の11億フランから大きく拡大した。同利益には保険子会社ウィンタート ゥールの売却益18億フラン(約1750億円)が含まれる。ブルームバーグ・ニ ュースがアナリスト14人を対象にまとめた予想中央値では36億3000万フラ ンが見込まれていた。

クレディ・スイスは昨年、ウィンタートゥールの売却益を自社株買いや資 産管理事業の買収などに充てる方針を示していた。同社の利益は4四半期連続 で、競合するスイスのUBSを上回った。

ABNアムロ・アセット・マネジメントで約35億ドルの運用に携わるパ トリック・レメンズ氏は「クレディ・スイスが転換の年にあったことは明確 だ」とし、「フランチャイズを安定させ、市場シェアを伸ばし、同時にプライ ベートバンキング部門は好調を維持した」と指摘した。

決算発表に先立ちクレディ・スイスは、グルーベルCEO(63)が5月4 日の年次株主総会で退任し、ドゥーガン氏(47)が翌5日にCEO職に就任す ることを明らかにした。投資銀行部門はアジア太平洋地域責任者のポール・カ レロ氏が率いる。

同社株は9月末から23%上昇し88.70フランと、UBSの上昇率4.6%を 上回っている。今週UBSが発表した決算は、投資銀行部門の不振により2四 半期連続で減益となった。

投資銀行部門の税引き前利益は過去最高の23億4000万フランとなった (前年同期は2億8600万フラン)。アナリスト予想は9億200万フランだっ た。ウェルス・マネジメント(個人資産運用部門)の利益は15%増の8億 1100万フラン、スイスの消費者向け銀行部門の利益は3.1%増の3億3200万 フランとなった。一方、資産運用部門の利益は8900万フランに減少した(前 年同期は2億4100万フラン)。証券部門は中国の4大国有商業銀行の一角で ある中国建設銀行の220億ドル規模の新規株式公開(IPO)で幹事を務め、 手数料を獲得した。

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